「リアルすぎてツラくなる」『獣になれない私たち』パワハラのオンパレードに同情続出
10月17日夜10時から放送される、新垣結衣主演の『獣になれない私たち』(日本テレビ系)。視聴率は初回11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、好調なスタートを切った。
同ドラマは、常に笑顔で仕事も完璧な頼れる女性・深海晶(新垣)と、人当たりが良く女性にモテる好青年・根元恒星(松田龍平)が織り成す物語。2人とも表向きでは“良い人”なのだが、晶は周囲に気を使い続けることに疲れ、恒星は内心誰のことも信用していない。「獣のように自由に生きられたら」と、願う2人の偶然の出会いは、現代社会を生きる大人のリアルなラブストーリーに発展していく。
第1話では、晶が恋人の花井京谷(田中圭)とクラフトビールバー「5tap」で食事をしているシーンからスタート。そこには、もう1組のカップル・恒星と呉羽(菊地凛子)も来店していたのだが、呉羽が突然、別の相手と「交際0日婚」を決めたと宣言。そして、晶と京谷もその輪に加わり、一緒に乾杯をすることに。
すると、バーのオーナー・斎藤(松尾貴史)が「2人は付き合ってたんじゃないの?」と恒星に尋ねるが、呉羽は「うちらお互い、たいして好きじゃなかったから」とあっさり返答。晶はそんな呉羽の発言に驚きながらも、思わず京谷との関係について思いを馳せることになるのだった。
翌日、勤めているECサイト制作会社の社長・九十九(山内圭哉)からの無茶苦茶な要望に朝イチで対応することになった晶。さらに、やる気のない新人・上野(犬飼貴丈)や営業担当・松任谷(伊藤沙莉)から押し付けられた頼みごとも片付けることになってしまう。そんな中、積み重なる仕事に追われ疲れ果てた晶は、いつものように「5tap」へ立ち寄ることに。そして、ふいに恒星が呟いた「馬鹿になれたら楽なのにね」という言葉を聞いて、現状を打破するアイデアを思いつく。
「上司のパワハラに耐え部下の尻ぬぐいに奔走する晶には、『リアルすぎてこっちまでツラくなる』『しんどくて見てられない』『今すぐ会社も彼氏も捨ててしまえばいいのに』『なんか胸が痛くなってきた』と同情の声が続出。職場で直面するさまざまな問題が一度に描かれており、自分と重ね合わせる人が多かったようです」(芸能ライター)
第2話では、職場の環境にしびれを切らした晶が、九十九に業務の改善要求書を突きつける。周囲の人間が戸惑う中、九十九は出張明けに返事を出すと約束。晶は今までの優しくて笑顔の絶えない自分から、周りになめられない強い女を演じ始めることに。
一方で恒星は、初対面の会社社長・勝俣(八嶋智人)から、担当税理士となって虚偽の税務申告書類に判を押してほしいと頼まれていた。しかし、恒星はその頼みを拒絶。「不正には手を貸さない」と宣言し、事務所から追い出すのだった。そしてその晩、仕事終わりに立ち寄った「5tap」でまたも偶然出くわした晶と恒星は、一緒にビールを飲むことに。
「1話の晶はベージュやグレーといった優しい印象のファッションで出社していたのですが、改善要求書を突きつける時はサングラスに黒のレザージャケットというオフィスにはあまりふさわしくない出で立ち。この行動は『これが晶の戦闘服か』『服装からイメチェンしようって発想はめっちゃわかる』『ファッション変えると気持ちも新しくなるよね』と、多くの女性から共感を呼んでいます」(同)
自分を変えることを決意した晶は、人に振り回されない人生を歩み始めることができるのだろうか。