[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

妻くらたまが救急搬送されたってマジ!? さらにLINEで「この先私たちやっていけないかも」ってマジ!?

2018/10/15 19:00
(C)倉田真由美

 妻くらたまは週に1~2回は飲みに行ってます。帰宅時間はだいたい深夜か朝方。前に1度、朝8時になっても自宅に帰っていなかったので、携帯に電話すると「店で寝過ごした! いまから帰る!」と急いで帰ってきたことがありました。いい年してなにやってんだか……。誰とどこで飲んでるのかはまったく知らないのですが、本人は楽しそうだし、オレとしてはそれでオッケー。小学3年生の娘ココもママが夜にいなくなるのは慣れてきていて、オレと2人だと外食になるし、ついでにゲームセンターでUFOキャッチャーもできるから逆に喜んでます。

 しかも現状オレは会社をクビになって無職だし、時間があるから家事とかもぜんぜん余裕なんでね。問題があるとしたら、オレ自身は酒が飲めないものの、たまに打ち合わせを兼ねた飲み会や就職活動の流れで人に会って、そのまま夜ご飯を一緒に、とかあるわけなんですよ。そういう日に限って妻の飲み会の予定が入っていることがあり、オレの予定をキャンセルする時は一瞬イラッとするが、わざわざ口に出すほどでもないので、残念だがあきらめます。

 9月の連休中の夜、いつものように妻は飲み会に出かけました。オレとココは、翌日朝早くから子ども向けイベントに出かける予定だったので、早く寝て翌朝7時に起きると、妻がベッドで唸ってる……。「どした?」と聞くと、「吐くから風呂場から風呂桶持ってきて!」と叫んでるじゃないか。なにごと? と思いつつも、風呂桶を持っていくと、いきなり吐いた! 完全に飲みすぎだよな、なにやってんだか……。

 どうやら朝方に帰ってきたらしく、トイレでもかなり吐いたみたい。ココも起きてきて、妻の様子を見て「大丈夫?」と心配してたが、ゲロが怖いみたいでそばに行きたがらない。妻には「とりあえず水を飲んで、酔いを覚ましな」とペットボトルをベッドに置き、オレとココは出かけました。この時はマジ、「吐くまで飲むってどういうこと? いいかげんにしてほしいわ!」とイラついてました。

 その後、ココとイベントで遊んでると妻から着信が。出ると知らない女性の声で「もしもし」。なんで妻の電話に知らない人が出るの? その女性が「病院の看護師です。先ほど奥様が救急搬送されまして、いまどちらにいますか?」と聞いてくるじゃないですか!


「え、どういうこと? 救急搬送って救急車で運ばれたってことですか?」

「そうです。いまどちらにいますか?」
「妻はどんな状態なんですか?」
「歩けない状態でめまいがするみたいですが、大丈夫です。いま点滴を打っています」
「いますぐに向かいます!」

 救急車で運ばれたということは、急性アルコール中毒で倒れたってこと? 救急車が家まで来たら、近所の人たちも心配するよな……。とにかく、早く病院に行こうと思ったのですが、ココはちょうどワークショップでお絵描きしてる最中。真剣に絵を描いているので、中断させるわけにもいかず、終るまで待つ。15分くらいで終ったので、ココに「ママが救急車で病院に運ばれたから行くよ」と声をかけると、「えー! まだ遊びたい! ママは大丈夫だって、大げさだなあ……」とブツブツ。「とにかく、病院にいるから行くよ!」と急いで向かう。

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