「偽装結婚」した男女のセックス事情――一緒に風呂、夫婦の性感帯を知るのも義務?
私の住んでいる部屋は、マンションの廊下側に窓がついていて、壁が薄いのか廊下を歩いている住人の会話がよく聞こえます。中でも気になるのが、お隣さんの新婚夫婦。まだ子どもはいないみたいで、ご夫婦でよく出かけて行くのですが、どうにも会話が怪しいんですよね。
ある日は「今日は俺の両親も来るからしっかりな」「わかっているわよ」、またある日は「手くらいつながないと新婚に見えないだろ」「恥ずかしいからイヤ!」、また別の日には「性欲だって溜まるんだよ……」と奥さんに話す旦那さんのつぶやきが……そこまでならまぁ、普通なのですが、先日、奥さんがふと「ハァ……偽装結婚も楽じゃないのね」とつぶやいたんです! ど、どういう意味……? だ、誰の結婚生活の話?
廊下で鉢合わせた時は、にこやかに挨拶されていたし、なんなら夜には、壁の向こうから喘ぎ声やベッドのきしむ音が聞こえてきて、セックスしてる様子も伝わってきてたのに……一体どういうこと? 事件の予感も覚えながら、偽装結婚でネット検索してみたところ、意外にも、ちょっとあこがれちゃう作品に出会いました!
ラブラブ夫婦を演じるためにはセックスも重要
「ギラつき上司と偽装結婚!?~どんな体位が好きか言え」は、社内一の俺様上司・隼人の“偽装結婚計画”を、成功報酬500万円に釣られて即OKしてしまう派遣OL・千弥とのお話。休日、急に隼人に呼び出された千弥が連れてこられたのは、なんとお見合い会場で、たくさんの人がいる中「俺の妻になる人です」と宣言したと思ったら強引なキス。初っ端からかなりグイグイで、あまりの展開についていけない千弥なのですが、隼人のキスにゾクゾク感じてしまい、何も言えなくなってしまいます。
後々話を聞くと、実は隼人の家は由緒あるお家柄。そのため、両親がことあるごとにお見合いを仕込み、結婚に興味のない隼人は幾度となく断ってきたのですが、限界がきたため“偽装結婚”に踏み切ったとのこと。もちろん最初は「何言っているんだこの上司……!?」となる千弥なのですが、500万円に目がくらんで承諾。しかし、「ラブラブ夫婦を演じるためにはセックスも重要だよな」とソファに押し倒されてしまいます。
隼人の愛撫に感じながらも「違う違う違う!これは偽装で……」と頭の中で冷静になろうとするのですが、「夫が妻の性感帯を知るのも当然だろ」と責められ続け、快感に抵抗できず、隼人の前戯だけで何度もイッてしまう千弥。自宅だけでなく、隼人の実家でも、唐突に「今からヤる」「夫婦は一緒に風呂だろ?」と、お風呂場で激しく責めてきたり、職場でも「一回ここでセックスすれば肝が据わる」と、強引に抱き寄せてきたり……。
偽装じゃなくて「相思相愛じゃない!?」と疑ってしまいたくなるほど濃厚なセックスに、興奮しっぱなしでした。
姉の代役で、そのままセックスに
「溺愛社長と偽りの花嫁 旦那様は姉の婚約者(分冊版)」も、偽装結婚を題材とした作品。モデルとして活躍する美しい姉・華怜と、一流リゾート社長・尊の恋を成功させるために、頭脳明晰で地味な印象の双子の妹・紗絵が力を貸し、結婚まで進みます。しかし、結婚式前日に突然華怜が行方をくらませてしまい、あろうことか紗絵が華怜のフリをして、代役を務めることに。
式を無事に終えた初夜、尊から「大丈夫、君は俺にしがみついていればいい」「気持ちいいこといっぱいしてあげるから」とセックスに導かれた処女の紗絵。翌日、もっと知識をつけようと書店で「HOW TO SEX」の本を購入するも、昨夜を思い出してオナニーにふけってしまいます。すると、その様子を見ていた尊から、お仕置きとして拘束プレイをされてしいまい……。
普段は優しく紳士なのに、セックスでは紗絵を意地悪く攻め続ける尊との生活から、紗絵は“華怜のフリ”とわかっていても、抜け出せなくなっていきます。
お隣さんの真偽はさておき、すっかり“嘘という背徳感の魅力”にとりつかれてしまった私ですが、漫画だからこそ、心置きなく楽しめます。普段なかなか触れない世界を、あなたも読んでみてはいかがでしょうか?