サイゾーウーマンカルチャーインタビュー就活メイク講座はなぜ気持ち悪い? カルチャー 雨宮紫苑氏に聞く 「就活メイク講座」はなぜ気持ち悪いのか? 日本の“就活マナー”が失ったもの 2018/10/13 16:00 インタビュー 就活は日本で働くための通過儀礼か? 雨宮氏が抱いた、数々の就活ルールに対する違和感――それを紐解いていくと、就活のオモテとウラに気づかされたそうだ。 「就活に関する本にはたいてい、『ほかの学生に比べて秀でているところをアピール』『自分を雇うメリットを伝えよう』というように、周りと差別化することが大切だと書かれています。でも実際は、同じような見た目、優等生的な受け答えがパターン化している。なんだかよくわからないですよね。『結局どうしてほしいの?』っていう……。個性を求めるのにみんな同じ見た目を前提とすることに違和感があったし、『こんな無個性な見た目にさせられて、どう個性をアピールすればいいんだ!』と腹が立ってきました」 個性と無個性という、相反する2つを求められる日本の就活に、雨宮氏は“その会社に入るためのテスト”だけではない側面を感じているようだ。 「日本の就活は、日本の働き方に適正があるのかチェックする通過儀礼なのかもしれませんね。個性より画一、主張より調和、というような。私はそれにパスできなかったし、したいと思えなかった。だから、就活をやめました」 次のページ 就活スタイルは本当にマナーなのか? 前のページ1234次のページ Amazon 日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち (新潮新書) 関連記事 東京五輪ボランティア経験は「ブラック企業のいいカモ」に? 「就活に有利」のウソに迫る親が企業説明会に乗り込むことも……なぜイマドキの父母は“わが子の就活”に精を出すのか?女子就活生は「パンツではなくスカート」に異論の渦! 大学が指導する理由は“女性らしさ”?「親に逆らえない」「やりがい搾取」「こだわり自滅」女子学生の就活問題と企業意識の現在「ジューシィメイク」「ロースキンメイク」トレンドの“顔”が映し出す、女の願望と社会