フジテレビ、香取慎吾報道で浮き彫りの「ジャニーズ贔屓」――尾を引く「誤報」の負い目
突然の芸能界引退で、世間を驚かせた元TOKIO・山口達也。それから早5カ月が経過したが、フジテレビは未だそのあおりを受けているようだ。
山口は今年4月、NHKのスクープで、女子高生への強制わいせつが明らかに。その後、5月にはジャニーズ事務所から退所している。
「その間、各メディアでは蜂の巣をつついたような報道合戦が繰り広げられましたが、フジテレビは4月26日、伝えた内容に誤りがあったと、生放送中に謝罪と訂正を行いました。事件当日、マンションには山口のほかに、もうひとり別の男性がいたという内容についてです」(週刊誌記者)
フジは同日、この内容を繰り返し放送していたが、ジャニーズ事務所側からの抗議もあって、即座に撤回を決めたのだという。
「『もうひとりの男性』については、NHKが第一報を出した直後から関係者の間で取り沙汰されていたものですが、結局他社も裏取りができず、報道にはつながらなかった。そこにフジが、意気揚々とスクープを飛ばしたものの、結局は“ガセ”ということが判明したんです」(同)
そして山口の引退から早5カ月が経過したものの、この一件はフジとジャニーズの間で、いまだに尾を引いてしまっているのだという。
「フジからすれば、大きすぎる負い目となったようで、現在でもドラマや音楽番組のキャスティングに際して、ジャニーズがやや有利となる要望を、フジは飲み込まざるを得なくなっているそうです。年末の音楽番組や、来年以降も『月9』を始めとした連続ドラマなどでも、その影響がモロに現れてしまいそうです」(テレビ局関係者)
なお、先日は元SMAPの香取慎吾がルーブル美術館で個展を開いたニュースを、フジだけが放送しなかったことが、ファンの間で話題になっていた。
「事務所を出ていった『新しい地図』である3人についての情報はこれまで、ジャニーズべったりの日本テレビ、そしてフジの2局が取り扱いを避けている印象でしたが、ルーブル美術館に関しては『スッキリ』(日本テレビ系)も特集したため、キー局ではフジだけが落とす形になりました。フジは8月に『本当にあった怖い話』で稲垣吾郎を起用していますが、ニュースでの扱いは相変わらずジャニーズに従う格好となってしまい、ファンを落胆させてしまったようです」(同)
思わぬ形で“ジャニーズ贔屓”が浮き彫りとなってしまったフジだが、騒動から1年となる来年5月には、平常運転に戻れているのだろうか。