コラム
[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

小・中学で0点しか取らなかったオレが、いまいち勉強が好きじゃない子の親になって思うこと

2018/10/01 19:00
(C)倉田真由美

 先日、小学3年生の娘ココが通う学校で授業参観があったので行ってきました。平日とあって、保護者のみなさんはまばらだね。教室に行くと、すでに1時間目が始まっていて、教室の後ろでしばらく授業風景を見ることに。しかし、先生が「これわかる人、手を挙げて!」と言うわけでもなく、ココの活躍が見られないので、廊下に出て知り合いのママ数人と立ち話をしていました。

 すると別のクラスの廊下に、男子が先生と座ってるじゃないですか。よく見ると、その男子は紙飛行機を作っていて、廊下で飛ばそうとしてる! 先生がそれを阻止し、男子の手を引っぱってどこかへ連れて行ってしまった……。そばにいたママに「なにあれ?」と聞くと、「暴れて有名な子よ! 毎日あんな感じで授業中に教室にいることはめったにないんですよ。ずっと廊下で遊んでるんだって。先生が注意すると調子に乗るから、無視してる状況みたい」。以前にもこのコラムで書いた、「ギャングエイジ」の1人だ! 「なんだか前よりひどくなってるね」と話していると、別のママも加わって「うちは暴れる子と同じクラスだから、心配で。毎日様子を見に学校に来てる」という。

 その後、顔見知りの先生とばったり会ったので、「3年のとあるクラスで、すごい子がいるのを知ってます?」と聞くと、「当然ですよ! この学校で一番の有名人ですから」とのこと。やっぱり! というか、いくら注意してもダメなら、もうそれはその子の個性として見守るしかないのでは? そんなに廊下が好きなら、その子の机とイスだけ廊下に置くとか。ほかの生徒に迷惑がかからなければいいんだから。その子の顔つきを見る限り、悪い子には見えないからね。毎日廊下にいるということは、きっとなにかしたいんだよ。

 そうこうしているうちに、2時間目・算数の授業が始まりました。もう割り算を習っています。ココは完全にオレより頭いいわ……。以前も書きましたが、オレは割り算や分数の計算ができない。小学3年で勉強をあきらめたんだろうな。両親は、オレがテストで0点を取っても、「すごいね、0点は初めてみた!」と逆に褒めてくれてましたよ。オレも親が喜ぶと思い、テストの度に0点を取って、親に「ほら! 今日も0点だよ! すごい?」と聞いていた。それでも親は「おお! すごいすごい!」とマジで喜んでいました。今思うと、完全に小馬鹿にしてたんだろう。

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