『義母と娘のブルース』、全話平均14.2%で今期トップも「お涙頂戴」「非常識」と白けた反応も
綾瀬はるかが主演を務め、毎回ネットから大きな反響を呼んでいた火曜ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)が9月19日に最終回を迎えた。最終回平均視聴率は19.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。有終の美を飾り、ネットからも「最終回、涙が止まらなかった!」「早くも続編が見たくてたまらない」といった絶賛の声が集まっていたが、一方では「いかにもお涙頂戴って感じ」「ドラマが好きな人が好むドラマっていう印象だったな」という声も見られた。
「同作は元キャリアーウーマンの亜希子(綾瀬)がシングルファーザーの良一(竹野内豊)と結婚し、一人娘のみゆき(上白石萌歌)と家族の関係を築いていくというストーリー。綾瀬が無表情でビジネスライクな女性を演じたことでも話題になり、『相当演技がうまくなくちゃ、あの役はハマらない!』と演技力を再評価する声も聞かれました。視聴率も右肩上がりに登っていき、最低視聴率でも第2話の11.3%。最終回は20%超えにも期待がかかっていましたが、裏番組で日本テレビが安室奈美恵の特番を放送していたため、わずかに及ばなかったようです。しかし、この視聴率は2016年に同枠で大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』最終回視聴率20.8%にも迫る数字。全話平均も14.2%で今期トップとあって、2018年の連ドラを代表する作品になったことは間違いありません」(ドラマライター)
同作の最終回では、2人が親子の絆を再確認する場面が描かれた。
「全体的には絶賛を呼んだ最終回でしたが、作中、亜希子がヘッドハンティングされたものの勤務地が大阪ということで断ったというシーンがありました。みゆきはそれを自分のせいだと考え、第一志望の大学に合格したにもかかわらず、『不合格だった』と報告。またその後の滑り止めの大学の試験中も問題用紙に落書きなどして時間を潰し、全て落ち、亜希子のパート先であるベーカリー麦田に就職すると宣言したのです。これに対し、自分勝手すぎるという理由で白けてしまった視聴者も多かったらしく、『感動させたいからって、受験放り出す設定はどうなの?』『受験中の落書きが非常識すぎて冷めた』といった声が聞かれました」(同)
また、ラストには大阪に向かうはずの亜希子の新幹線の切符がなぜか「東京⇔東京」の表示に。その切符には続き番号やラッキー7が多く散りばめられており、切符を見た2人が「奇跡だ」と呟いたのですが、これに混乱した視聴者も少なくなく、「切符はなんの意味があるの?」「さすがに現実離れしすぎて、奇跡とは思えないわ……」といった冷静な指摘も見受けられました。
続編にも期待が高まっているほど人気作となった本作なだけに、細かい部分に目が行ってしまう視聴者も多かった様子。「ぎぼむすロス」の声も聞かれる中、早い段階での続編も求められているが果たして『義母と娘のブルース2』は実現するのだろうか――。
(立花はるか)