NEWS・小山慶一郎が明かす“父からの虐待経験”――「ずっと心にトラウマが残る」と警鐘鳴らす
NEWS・加藤シゲアキと小山慶一郎がMCを務める『NEWSな2人』(TBS系)。9月14日深夜の回では、先週に引き続き、「児童虐待の“今”」を加藤と小山が徹底取材した。
今回、小山が取材したのは、7年もの間、虐待を受け続けた青年・ブライアンさん(仮名・26歳)。現在、モデルをしているという彼は、フィリピン人の母と日本人の父の間に生まれたが、「(実父は)ほかに家族がいて、4歳の時に新しいお父さんができた」そうで、その義父から虐待を受けたという。
ブライアンさんは、「母が夜の仕事に出かけると殴る蹴るは普通。傘で思いっきり殴られて……」と頭部に残った傷を見せ、「ライターで耳元やお尻をあぶられたり……」と虐待の内容を告白。母や学校など周囲に伝えることはできず、4~11歳まで虐待されたのち、教師がその事実に気づき、児童養護施設に入所したと話す。
その話を真剣に聞いていた小山は、「夜、お母さんがいない状況で、お義父さんが帰ってきてドアを開ける音から全部聞こえるんですよ。自分がどんなに寝ていても。僕が物置部屋で寝かされていて、そのまま通過してくれれば『今日はセーフ』って思うんですけど、自分の部屋の扉が開いた時から覚悟が決まって『あぁ今日もやられるんだな』って始まるんです」というブライアンさんの話に、「僕も似てる経験をしてて……」と一言。
実は小山は、以前、当番組で小学生時代に父親から虐待を受けていたことを告白している。そんな過去を振り返りながら「どんだけ寝てても、ガチャってなった瞬間にバッて起きるの。で、構えるわけ。来ると。で、俺と姉の部屋を通過したらセーフ。まるっきり一緒。で、ガチャって来た瞬間に姉と覚悟するわけ」と話し、「殴られた時に顔が腫れていくっていう感覚を小学校3年生くらいの時に初めて知って、今でもその感覚を覚えている」とトラウマが残っていると語った。またブライアンさんも「男の人が大声をあげていると、どっかで体が縮まる」と、トラウマが残っているそうだ。
その後、ブライアンさんが14歳の時に、母親はがんで亡くなってしまう。当時は母親が亡くなった理由はお父さんたちにあると感じ、特に義父に復讐したいと思っていたが、今は「お義父さんのおかげで、(自分は)絶対人に暴力をしないんですよ」と、虐待があったから人の痛みがわかる人間になれたことを、養父に伝えたいと明かした。
そして、いよいよ15年ぶりに養父の元へ。車内で小山が見守る中、ブライアンさんが養父の家をノックすると、再婚して11年という現在の妻。ブライアンのことを知っていたようで、深夜に帰宅する養父の連絡先を教えてくれたという。
後日、義父と会う約束をしたブライアンさんは、「僕のお母さんの写真が並べてあったんですね。玄関入ってすぐに。その人(義父)の中で過去の人かと思ってたんだけど、すごい大事に飾られてあって意外だったな……」と明かし、養父が母親を大切に思っていたことを知って穏やかな気持ちになれたと、小山に心境を語った。
取材を終えた小山は、「自分の経験からも、子どもにはずっと心にトラウマが残るわけですよ。トラウマを抱える子どもたちを少なくするためにはどうすればいいのか、もっと大人たちも一生懸命考えるのが大切」と締めくくった。
SNS上では、「私も虐待受けてたし、小山さんも受けてたから、つらくなった」「小山くんが、義父から虐待を受けていた男性に、寄り添いながら話を聞いていたのがよかった」などの声が見受けられた。