「良い人すぎて大号泣」『この世界の片隅に』8話、不幸が襲った幸子に手を差し伸べたサブキャラに感動の声
9月16日夜9時から最終話が放送される、松本穂香主演の『この世界の片隅に』(TBS系)。初回視聴率は10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第2話10.5%、第3話9.0%、第4話9.2%、第5話8.9%、第6話8.5%、第7話9.8%と推移して、第8話10.9%と自己最高タイをマークした。
アニメ映画がロングランヒットを記録したことも話題となった、こうの史代氏の『この世界の片隅に』(双葉社)。ドラマ版では約3,000人の中からオーディションで選ばれた松本が、主人公の“すず”を演じている。物語は太平洋戦争中に広島県・呉へと嫁いだすずが、夫の北條周作(松坂桃李)、義母・サン(伊藤蘭)、義父・円太郎(田口トモロヲ)、義姉・径子(尾野真千子)らとともに、前を向いて健気に生きる姿が描かれる。
第8話では、広島に新型爆弾が落とされたという話が広がり、すずは、江波に住む家族を心配する。さらに、隣保館の前では焼けただれた死体が回収されていくのを目撃し、ますます不安になってしまう。広島に向かうハル(竹内都子)に家族の名を記したメモを託し、「家族の安否を確認してきてほしい」と頼みこむのだった。
そして8月15日、「正午から重大発表があるためラジオの前で待機するように」という通達が北條家に届く。ラジオからは“終戦”を伝える昭和天皇の声が流れ、日本が負けたという事実を知ることに。しかしすずは、「うちはこんなん納得できん、絶対できん!」と声を荒げて悔し涙を流すのだった。
一方、縁談が進んでいた刈谷幸子(伊藤沙莉)は、広島の兄と連絡が取れず不安に陥ってしまう。すずは「きっと大丈夫」と励ますものの、のちに幸子の母・タキ(木野花)から、隣保館前で発見された死体が幸子の兄だったことを伝えられる。
「第8話は刈谷家にとって、身元の判別もつかない死体が肉親だったという辛すぎる展開に。しかしここで男気を見せたのが、周作の同僚で幸子の婚約者・成瀬(篠原篤)でした。成瀬は幸子の嫁入りを取り消し、『わしがこちらにきます。息子になります』と“婿入り宣言”。この展開に視聴者からは、『成瀬さんが良い人すぎて大号泣』『幸子ちゃん、つらいだろうけど成瀬さんと巡り会えたことは本当によかった!』『成瀬役の篠原さん、素晴らしい演技!』と絶賛されています」(芸能ライター)
最終話では、空襲の心配はなくなったものの、物資不足に悩まされるすずたちの生活が描かれる。北條家では円太郎の再就職が決まり、径子も働きに出るように。しかし、終戦直後に招集された周作がいまだに帰ってきておらず、すずは、周作の無事を願いながら前向きに日々を過ごそうとしていた。そんな秋のある日、実家の様子がわからず気を揉んでいたすずは、意を決して広島へと向かうことを決意。
「最終話の予告では、原作で名場面として有名な『ありがとう、うちを見つけてくれて』とすずが周作に伝えるカットも含まれていました。ついに迎える物語のクライマックスに、ネット上では『つらい展開が多かったけど、あと1回で終わりだなんて寂しい』『早くもすずさんロスになりそう』といった声が続出しています」(同)
第8話では、辛い展開が視聴者の涙を誘った同ドラマ。激動の時代を生きたすずたちの姿を、最後まで見届けよう。