カルチャー
大学の出席カード、赤富士の絵……
メルカリの“グレーな出品物”たち……弁護士が「法的にセーフかアウトか」ジャッジ!
2018/09/14 18:30
ハンドメイドの石けん
出品者が手作りした石けん、または市販のものに絵柄をデコパージュした石けんはどうだろうか。メルカリの利用規約には、「手作りの化粧品類、小分けにした化粧品類や海外から個人的に輸入した化粧品類を販売することは、薬機法における許認可が必要なため、出品を禁止します」とあるが……。
【弁護士の回答】違法な場合がある
「効果・効能があるような『薬用石けん』を手作りするような場合には、『医薬部外品』になるので、販売するためには許可が必要となりますし、広告・表現についても規制されます。市販の石けんを開封してデコって売るのは、特に問題ないでしょう」
子宝に恵まれるという赤富士の絵
陣痛中の妊婦が描いた「赤富士の絵」をもらうと、子宝に恵まれるというジンクスがある。なお、昨年、「妊娠菌付き米」の出品が、“効能”を謳っているため、医薬品医療機器法(旧薬事法)に抵触する恐れがあるとして全削除となったことも。
【弁護士の回答】セーフ
「信じて買う人それぞれの判断です」
大学の出席カード
早稲田大学や青山学院大学などの授業の出席カードが複数枚のセットで販売されている。授業への出席率は単位取得に直結するだけに、バレたら大学内で処分が下されるのは明白だが……。
【弁護士の回答】アウト
「『大学が学生を正当に評価する業務』を妨害しています。偽計業務妨害罪(刑法第233条。3年以下の懲役または50万円以下の罰金)が成立するため、出席カードは確実にアウトです」
最近、以前に比べて出品物へのチェックが厳しくなったといわれるメルカリだが、その監視の目をすり抜けて、“グレーなもの”を出品するユーザーは後を絶たない。ユーザーが安心して使えるアプリになるよう、メルカリ側への対応に期待したいところだ。
最終更新:2018/09/14 18:30