1年ぶり活動再開の元AKB光宗薫、体調や今後は? プロ筆跡鑑定人が“芸術家気質”を指摘
2011年の「神戸コレクションモデルオーディション」でグランプリを獲得し、同年12月に13期生としてAKBに加入、“スーパー研究生”として注目を集めた光宗薫。12年10月に活動を辞退し、その後はモデルや女優として活躍したものの、昨年10月に摂食障害など心身の不調のため芸能活動を休止していた。9月5日、約1年ぶりにツイッターを更新し、現在の体調や今後の活動について報告。19年1月に都内で自作のボールペン画の個展を開くと発表して話題になっている。
そんな光宗の筆跡を、筆跡鑑定人で筆跡心理学に基づいた書籍『自分のイヤなところは直る! 〜名前を書くだけ〜』(東邦出版)の著者・牧野秀美氏に、読み解いてもらった。
■精神的な不安定さといってもいろいろなタイプがある
――一見、きれいでしっかりした文字に見えますが、どこかに精神的な不安定さが出ているのでしょうか?
牧野秀美氏(以下、牧野) 光宗さんは美意識が高く、文字の形ひとつにしても妥協は見られません。その意識の高さが自分を追い込んでいるようです。光宗さんの文字は、(7)末広がりで安定を呼び込む運のいい形(プラス)と、(9)下が狭まっていて不安定を呼び込む形(マイナス)が同居している、あまり見かけないタイプです。分量でいうと圧倒的にプラスが多いのですが、あえて不安定な状態に自らを置いてみたいのかもしれません。人は、精神が不安定になると、文字の形に気を配るような余裕はなくなります。しかし、光宗さんは不安定であっても、文字やレイアウトが雑になっていません。つまり、ぎりぎりのところで自分を保つことに充実感を感じる、自分を追い込む芸術家気質なのだと思います。
――確かに「自分らしさ」を感じる文字です。そういえば、香取慎吾さんも芸術家気質の持ち主でしたが、繊細ゆえにもろい、ということでしょうか。
牧野 香取さんのように、アーティスティックな面を持つ人は気難しい面も持っていることが多いのですが、光宗さんの場合は少し違うようです。(1)「接筆部」(四角い文字の左上)が閉じているので、しっかりしていて筋の通った考えを好みます。ただ、(2)角が丸く、(3)へんとつくりの間が広く、(4)上への突出がないため、人に合わせることに抵抗がなく、気さくでフレンドリーな印象を与えるのではないでしょうか。また、文字と文字の間隔がゆったりしているので、威圧感や圧迫感もないでしょう。ただ、遠慮しないで自分の意思を伝え、通そうとしますので、場合によっては「マイぺースでわがまま」ととらえられることもあるかもしれません。人間関係の問題を悩みととらえないような大物資質の持ち主です。マイペースさは、不思議ちゃん要素かもしれません。
――タイプは違いますが、広瀬すずさんも不思議ちゃん要素を持っていました。ところで、1年前(17年)の活動休止の時と、現在の文字に、変化は見られますか?
牧野 光宗さんは、先に触れたように、精神状態によって文字が雑になったりすることはありません。「活動」の文字を見てみましょう。1年前は今回に比べると、(10)閉じた空間が狭く小さく書かれています。「口」のような閉じた空間は、その人の内面のエネルギーを表していますので、1年前は確かに内面のエネルギーが不足していたのでしょう。
――確かに、言われてみれば、今回のほうが「口」部分が大きく書かれています。
牧野 加えて、横にも広くなっていますね。横広文字は、体力に余裕がある人が書く形ですので、体力的にも充実してきたのでしょう。光宗さんは、(5) 横線の間隔がそろっている等間隔型です。これは、物事が整然と整っていることを好む傾向を表します。理論的で計画性もありますので、精神的に不安定になってしまったとしても、どこかでしっかり精神の手綱はコントロールできているような気がします。