カルチャー
当事者だからわかる

さくらももこさん訃報――34歳、乳がんだった“私”が思う「向き合い方」と「乳がん検診」

2018/09/08 16:00

 さくらさんは乳がんと宣告されてから、どんな治療を受けていたのでしょうか。

 乳がん治療といえば、抗がん剤・摘出手術・放射線照射・ホルモン治療が一般的な標準治療ですが、いずれも副作用(手術は物理的な痛みも)があり、簡単な治療ではありません。

 私は進行性のステージ4乳がんと診断されたため、迷わず最短で、標準治療である抗がん剤を選択し実施しました。

 もちろん、髪が抜けたり吐き気だったりと、きつい副作用があるといわれる抗がん剤はやりたくなかったです。

『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)

 でも、それ以上に「絶対に絶対に生きたい」「死んでたまるか!」という思いが強かったため、できることは何でもするという覚悟でした。

 乳がんを宣告された当時、初めて“人生に終わりがあるということ”を意識し、自分の人生を走馬灯のように振り返りました。すると、自分の人生がろくでもないものに思えてきたのです。人に流されて、なにかを達成したワケでもなく、やることなすこと全て中途半端だった、自分のこれまでの人生が浮き彫りになりました。

 「私の人生。これで終わるなんて有り得ない!!!」

 そう思い、一度きりの人生を充実したモノにすることを考え、治療をしながら、今までできなかったこと・やりたいこと全てにチャレンジします。

 皮肉なことに、“死ぬかもしれない”状況に立たされ、初めて自信を持って充実しているといえる時間を過ごすことができるようになったんです。

 そしてついには、夢だった漫画家デビューも果たしました。

アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 幼馴染は一卵性の獣~スパダリ双子とトロトロ3人生活~
  2. 耽溺ホテル~5年ぶりの再会、抱かれたらもう逃れられない~
  3. エッチな小西さんと陰キャラな内田さんの社内恋愛事情~地味な経理男子の身体はXLサイズでガテン並み!?~
  4. 幼なじみアイドルは初恋を手放さない~深夜2時の甘とろマネジメント~
  5. 硬派な漁師は妻(偽装)を隙あらば抱きたい
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト