元極妻が「AI刑事」に物申す! 警察がハイテクを導入すれば逃亡犯は捕まる?
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
■人工知能が刑事さんになる時代
「人工知能の捜査とかって、どう思います?」
またもや編集者さんからの無茶ぶりです。そんなことをスラスラと答えられるなら、極妻なんかやってませんて。でも、GPSやビッグデータも含めて、ハイテク捜査には興味があります。単純に面白そう……ということですけどね。
警察庁が来年度の予算で捜査での人工知能(AI)活用に向けて実証実験を行うとニュースでやっていました。将来は「AI刑事」の登場も期待されるそうです。どんな刑事さんなのか、まったくイメージできませんが。
まだ「実験」ですが、捜査の効率を高めるのだそうです。AIの活用そのものは、警視庁なんかはもうやってますけど、やはりトップであるサッチョウが取り組むことに意義があるのでしょうね。
例えばAIに「NGパターン」を学習させて検知させることで、テロなどはかなり防げるそうです。「カバンが路上に置きっぱなしになっている」とか「同じ場所を何度もウロウロしている人がいる」とかですね。あとは乗用車。ナンバープレートが偽造されていると、捜査が難しくなるといわれていますが、車種や年式もたちどころに把握できるのだそうです。
でも、うっかり置き忘れをしたり、道に迷ってウロウロしちゃったりすることって結構ありますよね。全部をチェックするのはかなり難しいと思います。私も先日、知り合いの元親分のお墓参りにうかがう時にスマホを忘れてしまい、お寺にたどり着くまで右往左往とタイヘンでした。かなり前にうかがったことがあり、場所はなんとなくわかるかと思ったら、ダメでしたね。もしAI検知が実用化されていたら、「怪しい人ナンバーワン」にされるところです。
そもそもテクノロジーがいくら発達しても、やっぱり最終的には「人」なのだと思います。AIのせいで仕事がなくなる……という懸念もありますが、どうでしょうか。銀行のATMや駅の自動改札機の導入でリストラされた方は少なくないと思いますが、それでも人が「ゼロ」になることはありませんよね。
一方で、機械化はしょうがない気もします。縄文時代には戻れませんし。ていうかAIを開発するのも活用するのも人ですし、そんなに難しい分野でなくたって、育児や介護や家事など生活のあらゆるところで省力化できないことは多いのですから、人手はどこかで必ずいりますよね。
AIが何でも解決するわけではないし、そもそも人を脅かすわけでもないのですから、もっと機械と仲良くしたいものです。