「涙がずっと止まらない」運命の瞬間を迎えた『この世界の片隅に』に「つらすぎる」の声続出
9月9日夜9時から第8話が放送される、松本穂香主演の『この世界の片隅に』(TBS系)。初回視聴率は10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第2話10.5%、第3話9.0%、第4話9.2%、第5話8.9%、第6話8.5%と推移して、第7話9.8%とV字回復を遂げた。
アニメ映画がロングランヒットを記録したことも話題となった、こうの史代氏の『この世界の片隅に』(双葉社)。ドラマ版では約3,000人の中からオーディションで選ばれた松本が、主人公の“すず”を演じている。物語は太平洋戦争中に広島県・呉へと嫁いだすずが、夫の北條周作(松坂桃李)、義母・サン(伊藤蘭)、義父・円太郎(田口トモロヲ)、義姉・径子(尾野真千子)らとともに、前を向いて健気に生きる姿が描かれる。
第7話では、時限式爆弾の爆発に巻き込まれたすずが、北條家の一室で意識を回復。しかし、体中を包帯で巻かれ、右手首から先は失われていた。さらに枕元には、憔悴しきった径子の姿が。爆発に巻き込まれて娘・晴美(稲垣来泉)を失った径子から、「人殺し」「晴美を返して。なんで晴美が死なにゃならんの!」と、激しい怒りをぶつけられてしまう。
数日後、再び爆撃機が呉の街に襲来し、北條家の周囲も焼夷弾の猛威による被害を受けることに。そんな中、戦局の変化で訓練が中止となった周作が帰宅。夫の顔を見て緊張が緩んだすずは、またしても倒れ込んでしまった。
そして、昭和20年8月6日の北條家。晴美の死を受け入れた径子がすずを励ましていると、強烈な閃光が辺り一帯を包み込んだ。最初は状況が掴めないでいた北條家の面々だったが、直後に地震のような強い揺れに襲われ、爆撃を受けたことを理解。しばらく時間をおいてから外に出てみると、巨大な雲が上空に向けて沸き立っていくのを目撃するのだった。
「第7話では晴美の死、大けがを負ったすず、広島への原爆投下が描かれました。戦争の恐怖が最も色濃く描かれたエピソードで、晴美の仏壇のカットや原爆投下時の現象を淡々と描く内容には、視聴者から『涙がずっと止まらなくて目が腫れあがりました』『原爆投下の瞬間が怖すぎて、正直見てられなかった』『本当につらい回だったけど、こうやって現実を知るっていうのも大切なことなんだよね』といった声が続出しています」(芸能ライター)
第8話では、広島に新型爆弾が落とされたという話が広がり、すずは、江波に住む家族を心配する。しかし、“もっと強くなりたい”と心に誓ったすずは、帰宅した周作に心配されても気丈に振る舞っていた。そんな中、「正午から重大発表があるためラジオの前で待機するように」という回覧板が北條家に届くのだった。
「第8話の予告で日本は終戦を迎えていましたが、『こんなん納得できん』『冗談じゃない、なにが降参じゃ』と怒りをあらわにするすずの姿も。予告だけでは江波の家族が無事なのかわかりませんが、ネット上には『もうこれ以上すずさんに悲劇が起きてほしくない』『これだけつらい目に遭ったんだから、せめて幸せに暮らしてほしい』などの声が続出しました」(同)
原爆投下を経てすずたちの運命はどうなってしまうのか。まだまだ緊張感は緩みそうにない。