中居正広、清原和博について「ちょっと責めすぎ」「いたたまれない」と持論を激白
大の野球好きで知られ、特に読売巨人軍のファンを公言している元SMAP・中居正広。9月1日放送のラジオ番組『中居正広 ON&ON AIR』(ニッポン放送)では、2016年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕された元プロ野球選手・清原和博について言及。7月に発売された清原の自叙伝『清原和博 告白』(文藝春秋)を読んだという中居は、罪を犯した人間の転落や復活における世間の反応に、思うところがあったようだ。
14年3月の「週刊文春」(文藝春秋)で薬物疑惑が報じられて以降、表舞台から遠ざかっていた清原。15年4月には中居がMCを務める『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)で約1年ぶりにテレビ出演を果たし、過熱する薬物使用疑惑と離婚報道をめぐって「自分自身を否定するようになった」「いっそ死んでしまおうと思った」などと胸中を明かした。同番組放送後、中居はラジオ『中居正広のSome girl’ SMAP』(ニッポン放送)にて、清原とはプライベートで交流はないが、「キヨさんから学んだこといっぱいある」として、『金スマ』出演が「何かいいきっかけになればいいのかな~」とコメント。収録前には30分ほど2人で会話したことなどを明かした。
その後、16年1月にSMAPの解散騒動が注目を集めた際には、清原が自身のブログで中居の名前を出し、「自分の苦しい時 沢山の方々に自分の事をテレビに出演出来るよう言ってくれていた」と告白。同じ8月18日生まれである共通点に触れつつ、「中居君は眠れない日が続いてるのかな」と、中居の体調を気にかけていた。しかし、それから約1カ月後には、自身が覚せい剤所持の疑いで逮捕され、同5月に懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を受けている。
現在も執行猶予中の清原だが、7月に半生を綴った著書『清原和博 告白』を上梓。中居は自ら同書を購入したといい、「もう、久しぶりに『これちょっと楽しみだな~』っていうか。読みたい欲が強すぎて」と、語り始めた。買った日は手を付けられなかったものの、「読みたくて、読みたくて」と欲望を抑えきれず、別日に「(朝の)8時ぐらいから読み始めて。もう昼過ぎには読み終わっちゃったね。全部読んじゃった」そうだ。
「読み応えありましたね~。なんか楽しみってね、分割にしたい癖があるんだけども、一気に読んじゃったね。うーん……いやぁ、読み応えあったな。(略)キヨさんはそうね……過ちを犯してしまいました。でもそこから、脱却するために、今リハビリも含めて、なんかいろいろ葛藤がありながら、やってるなーって(感じた)」
本の中では、清原が自身の友人関係について、相手に迷惑をかけないよう「自分から切る」場合が多かったと吐露しているという。中居は、このあたりの記述が印象に残ったのか、「本読んでても、まぁ以前から思ってたけど、スゴくやっぱ繊細な人だから」と清原の性格を表現した上で、
「かと言って、ああいう事件を別に肯定するつもりもないけども。でも、キヨさんに限らずですけども、“1回の過ち、1回の失言”とか。なんか、1回失敗しちゃったら、『公に出てる人間はそれぐらいの覚悟を決めてもらわないと困るよ』つっても。そんなに言うほど覚悟なんて、うーん……決めて入ったわけじゃないし」
などと、持論を展開。「罪も悪も、なんか全部やっぱりね、“いけないものはいけない”っていうのはわかるんだけども。1回の過ちであまりにもこう……ちょっと責めすぎじゃないのかな~とは思いますよね」と考えを述べた。
「過去のことも全部否定され。またそのね、その人間も否定され。で、今までやってきた功績を、誰も言ってくれない」
と語り、1度の過ちで全てが台無しになり、過去の栄光までなかったことにされてしまう風潮に、中居は疑問を抱いているようだ。もちろん、「薬物はダメ」というのは「大前提よ。大前提なんだけども……」と強調しつつ、それでもバッシングを浴びた当事者の家族や周囲の人々の気持ちになると、「いたたまれない」と嘆いていた。
中居といえば、「ゲスの極み乙女」のボーカル・川谷絵音との不倫騒動を起こしたベッキーにも『金スマ』を通じて手を差し伸べた過去がある。長い芸能生活の中でさまざまな経験を積んできた中居なりに、「1回の過ち」の重みに関して、独自の解釈があったのだろう。こうした中居の感想を清原がどう受け止めるのか、再び2人が共演する機会を心待ちにしたい。