「鈴愛の性格が残念」「昼ドラみたい」朝ドラ『半分、青い。』が苦手な視聴者100人にその理由を調査
まもなく最終回を迎える、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』は、岐阜県と東京を舞台に、片耳を失聴した主人公鈴愛(永野芽郁)の成長を半世紀にわたって綴った、北川悦吏子氏のオリジナルドラマ。高度経済成長期の終わりから現代までという時代背景や、幼なじみの萩尾律(佐藤健)をはじめとする登場人物たちの複雑な恋愛模様が描かれるなど、これまでの朝ドラのイメージとは異なる設定に違和感を覚える人も少なくない様子。また、北川氏がTwitterで物語の補足説明をしたり、ネタバレをするなど、悪目立ちをしていることから、ドラマ自体にも悪印象を抱くようになった視聴者もいるようだ。そこで今回、『半分、青い。』が苦手と感じている男女100人に、どのような点にモヤモヤしているのかを聞いた。
鈴愛に感情移入できない
感性豊かで天真爛漫な鈴愛だが、漫画家を目指したり、出会いから6日目で森山涼次(間宮祥太朗)との結婚を決めたり、起業したりと、突拍子もない行動や自由すぎる性格についていけない視聴者も少なくない。
・「鈴愛の明るさがこのドラマの売りだと思うが、時々、逆ギレとも取れるセリフがあり、それを聞くと残念な気持ちになる」(40代/男性/正社員)
・「主人公の性格に現実味がなくて、共感できない。感情移入しにくい」(20代/女性/正社員)
・「全体的に面白くない。主人公が漫画家を目指す展開において、漫画家という職業に対するリスペクトが足りないと感じた」(30代/女性/正社員)
・「鈴愛の目的達成するための対策・生き方が単調であり、この単調さがドラマ全体の足を引っ張っている感じがします」(60代/男性/正社員)
・「成長の課程で失敗事は付き物だが、結構多く、見ていてストレスが溜まる」(40代/男性/正社員)
・「主人公が恋愛に鈍感であるというところが個人的には面白くない部分だと感じます」(20代/女性/個人事業主)
時代の描き方に違和感
現在までの半世紀が舞台ということもあり、自身の記憶や思い出と重ね合わせて違和感を覚えてしまうのが、ドラマに入り込めなくなる一因となっているようだ。
・「物語の軸が曖昧に感じます。この先のストーリーに魅力を感じにくく思います」(40代/男性/経営者)
・「70年代、80年代、90年代~と時代が流れますが、それぞれの年代の髪形、衣装、セットのクオリティが中途半端で、物語に入り込みづらいのが難点です。なまじ現代に近い設定なので再現が難しいのでしょう」(30代/男性/個人事業主)
・「時代が中途半端なのかなという気がします。昭和初期以前か逆に現代か、その方が好きです」(40代/女性/専業主婦)
・「昭和46年に生まれた設定なのに、センター試験やオウンゴールといったセリフが出てくるのが不自然で違和感しかない」(40代/女性/専業主婦)
・「言葉遣いにイラッとしてしまって共感ができません。朝ドラとしては現在に近い年代を扱っているので、覚えている年代としては違和感ばかりが目につきます」(60代/女性/個人事業主)
・「NHKの朝ドラでは、なんとなく昭和を感じさせるストーリーを期待していますが、これは現代の話なので、少し物足りない気がしています」(40代/女性/正社員)