ジャニー喜多川氏の「泡風呂の儀式」「頬にキス」……オモチャにされた「15歳」が語る真実
木山氏は、当時、ジャニー氏の一番のお気に入りだったという。
高1の秋、木山氏が15歳のとき、ジャニーズ事務所の研修生としてレッスンに通っていた友人O君に、「ジャニーズ事務所の社長がお前に会いたいって言っているんだよ」と言われたことから、彼の運命は大きく動き始める。
なんと、ジャニー氏はO君が事務所に提出した履歴書に貼った写真に、偶然写り込んでいた木山氏を目ざとく見つけ、「この子、一度会いたいんだよ」とO君に告げたという。
そして訪れた、レッスン場であるテレ朝のリハーサル室で、少年隊など、テレビでしか見たことのなかったスターたちを目の当たりにし、舞い上がってしまった木山氏に、早速、ジャニー氏は、
「YOU! かっこいい! かっこいいよ! ユーならすぐにデビューできるよ! 今度、雑誌の『マイアイドル』の取材があるからYOUを出してあげるね!」(原文ママ)
と、すでにデビューが決まったかのような夢のような話をしてきたという。それほどまでに、木山氏はジャニー氏の好みのタイプだったのだろう。
するとジャニー氏は、早速、木山氏をベンツに乗せて合宿所へと連れていく。
合宿所では、ジャニー氏と一緒に風呂に入ることとなり、並みのソープ嬢以上に全身をくまなく丁寧に洗われる“泡風呂の儀式”と入念なマッサージを受け、木山氏の頰にキスをしてきたという。
木山氏は、なんかおかしいなと思いながらも、
「YOU! これから忙しくなるよ。すぐに雑誌『マイアイドル』の取材があるし、コンサートやテレビ番組もいっぱい出るんだからね」
と、スターとしての輝かしい未来をチラつかせる甘い言葉の囁きを受け、ジャニー氏のペースに巻き込まれていくのだ。目の前にスターたちがいる夢のような現実と、想像だにしなかった急展開の激流で、ジャニー氏はまだ何も知らない少年たちを飲み込んでいくのが、お決まりのパターン。数々の成功体験が、このスピード感と決定力を裏付けているのだろう。