滝沢秀明、ジャニー喜多川の後継者に? 次期社長計画は「メリー氏大反対で頓挫」のウワサも
ジャニーズ事務所の“後継者”として、ジャニー喜多川社長が直々に滝沢秀明を指名したと、8月30日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じている。85歳という高齢かつ、以前より体調不良説がささやかれ、最近では、車椅子姿も目撃されているというジャニー氏は、すでにこの人事を、直接滝沢に伝えたとのこと。ジャニーズの世代交代は、着々と進んでいるとみられるが、この新体制には、かつてと同じ“派閥問題”の危険因子も潜んでいるようだ。
これまでジャニーズ事務所は、スターの発掘・育成をジャニー氏、事務所の経営をメリー喜多川副社長が担ってきたとされる。経営面に関しては、すでにメリー氏から娘の藤島ジュリー景子副社長に実権が移りつつあるといわれているが、スターの発掘・育成面は、「誰もジャニー氏の後を引き継げない」と、業界内で定説となっていた。
「ダイヤモンドの原石を見つけて磨き上げ、デビューさせるというジャニー氏の手腕は、ほかの誰にも真似できないといわれていたためです。しかし、滝沢が首を縦に振るのであれば、来年からはジャニー氏が担うポジションに滝沢が就くことになりそう。事務所の社内組織図を見ると、現在ジャニー氏は、ジャニーズJr.や、舞台を中心に活動するA.B.C‐Z、ふぉ~ゆ~らが属する『Jプロジェクト』を直々に担当していることがわかりますが、その役割を滝沢が任されることになると予想できます」(芸能プロ関係者)
滝沢が引き継ぐのは、「あくまでジャニー社長の“業務”で、ジャニーズの次期社長はやはりジュリー副社長であると見る向きが強い」(同)というが、以前から“タッキー次期社長説”は社内でささやかれていたという。
「ジャニー氏の滝沢に対する思い入れはかなり強いようで、マスコミに対して、滝沢への熱い気持ちを語ることも珍しくないそう。だからこそ近しい関係者の間でも、“タッキー次期社長説”が浮上したのではないでしょうか。しかしこの計画は、メリー氏とジュリー氏の大反対によって、結局頓挫してしまったというウワサを耳にしました」(同)
そんな中、せめて自分の意志だけは受け継いでほしいと、ジャニー氏が“後継者”として滝沢を指名したのではないか、と業界関係者は見ているようだ。
「滝沢は、これまでも自ら進んで後輩の育成を担ってきましたし、恒例の『滝沢歌舞伎』にしても、当初はジャニー氏が演出を行っていたものの、現在ではほぼ滝沢1人で作り上げているんです。少なくとも舞台に関しては、もはやジャニー氏の業務とあまり変わらないと言えるでしょう」(週刊誌記者)
しかし、「文春」が指摘しているように、ジャニー氏とジュリー氏が「決して良好な関係にあるとはいえなかった」ことから、この体制には一抹の不安も残されているようだ。
「事務所内で“派閥問題”が再び勃発する可能性があります。かつて、ジュリー氏と元SMAPチーフマネジャー・飯島三智氏の派閥が生まれ、双方のタレントは共演NGになるなど、タレントやスタッフだけでなく、ファンをも困惑させたことがありました。もし、来年以降、滝沢がジャニー氏の後を継ぐとなると、“ジュリー派閥”と“タッキー派閥”が誕生することになるのではないでしょうか。今の両者の関係は、はた目から見れば“よくも悪くもない”といったところですが、今後の流れ次第では、対立が生まれても、不思議ではありません」(同)
何はともあれ、事務所内の世代交代によって、ファンを悲しませる事態になることだけは避けてもらいたいものだが……。