木村&二宮『検察側の罪人』1位スタート! 「キムタク大正解」と絶賛の中、動揺の声も
元SMAP・木村拓哉と嵐・二宮和也の共演が話題を呼んでいる映画『検察側の罪人』が、8月24日に公開初日を迎えた。土日2日間(25・26日)で31万8,000人(全国335スクリーン)を動員し、興行収入は4億1600万円を記録。全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では初登場1位となり、トップスターの共演にふさわしい好スタートを切った。
同作は東京地検刑事部のエリート検事・最上(木村)と、最上を尊敬する若き検事・沖野(二宮)が、ある殺人事件をきっかけに対立していく過程を描いた社会派サスペンス。時効、冤罪、司法制度が抱える問題点に触れながら、見る者に「正義とは何か」を訴えかける作品だ。雫井脩介氏による同名小説(文藝春秋)が原作で、木村と二宮のほかには吉高由里子、松重豊、平岳大、大倉孝二、八嶋智人、山崎努ら実力派キャストが集結。メガホンを取ったのは、映画『日本のいちばん長い日』(2015年)『関ヶ原』(17年)で知られる原田眞人監督だ。
「公開前から大きな注目を集めただけに、初日を含め、公開3日間では動員44万7000人、興収5億8000万円だったそうです。1位の本作に次いだ2位は、前週1位の『銀魂2 掟は破るためにこそある』、3位には大ヒット中の『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』がランクイン。原田監督も同作の客入りを気にしていたようで、公式サイトの『DIARY』(25日付)によれば、映画のチケット販売数をリアルタイムに集計するサイト『興行収入を見守りたい!』を随時チェックしていたとか」(ジャニーズに詳しい記者)
映画を見た人々からは、これまで“ヒーロー役”が多かった木村のシリアスな演技に驚きの声が出ているほか、二宮演じる沖野が被疑者・松倉(酒向芳)を尋問するシーンに関して、「特筆もの。劇場の空気が止まってた」などと称賛の声が上がっている。木村についても、「いわゆるキムタクっぽい演技を嫌う方にこの作品をあえて見てほしい。役者、木村拓哉が前面に出てて新境地なのでは?」「かなりテンポが早いから飽きないし、内容も演技も攻めてる。キムタクにこの役を当てたのは大正解」などのコメントが見られるのだ。
一方で、「1本の映画として素晴らしいし、キャストの演技も凄まじい。ただ『検察側の罪人』の映画版としては評価が難しい」「2時間じゃ足りないな。後半一気に詰め込んでる感あったし、もう少し解明してほしいところがあるのに、ほとんど中途半端。謎が多いまま終わったからモヤモヤする」「インパール作戦や政治を絡めたのは、余分だったと思う」「原作にないインパール作戦のアレンジがうまくいっているのかはわからない」と、原作との違いや終盤の展開に疑問を抱く人も。
木村ファンはすでに何度も鑑賞している人が多いのか、「1回目は衝撃、2回目は感動、3回目でやっとモガ様の美しさにもウットリ。悪い拓哉のゾクッとする美しさに見とれた」「2回目、気がつけば最上のカッコよさだけに集中。どの表情、角度、動きも素敵」と、絶賛の嵐だ。
一方、原田監督は「CINEMA SQUARE」vol.103(日之出出版)のインタビューにて、「そういえば準備中にニノのファンの方から『絶対にキスやベッドシーンはさせないでください』ってお手紙がきました。それをニノに伝えたら『それはしょうがないじゃないですか』って言ってましたけど(笑)」と、熱心な嵐ファンからの“要望”を暴露していたが……。
「実際に映画を見たファンからは、『ニノのあんなラブシーンがあるなんて思いもしなかった。ショックだった』『ニノのラブシーンがあるの忘れてて、複雑な気持ちになった』『ニノの迫力ある演技は最高。ただラブシーンはいらない』と動揺の声も見受けられます。特に、二宮と吉高の同シーンにおける“体勢”に『どうやったらあんな体勢に? 考えさせられた』『生々しかった』『気持ち悪い』といった感想も出ています」(同)
8月26日付の日記で、原田監督は「『検察側』の続編? これはないよね。ないない。ありえない」と書いていたが、ネット上には「続編に期待」との声も多数寄せられている。果たして、木村&二宮の夢のタッグは再び実現するのだろうか。