ディズニーランドの凋落始まる? 入園料再値上げ説に「混雑緩和も望めない」と専門家語る
ディズニーランドは、長年“国民的テーマパーク”として親しまれ、今後もその確固たる地位が崩れる気配はないが、ゲストにとっての“来園のハードル”がじわじわと高くなっているのは、その通りなのかもしれない。しかしその一方で、値上げによって来場者が絞られることにより、ディズニーリゾートの大問題として指摘され続けてきた「混雑」が緩和される可能性もあるのではないだろうか。
「それは間違いです。値上がりして来場者が減るという話が流れると、『今なら空いているのではないか?』と期待したゲストが押し寄せて、結果的に混雑することが予想されます。というのも、ディズニーランドは、悪天候などの空いていそうな日を、あえて狙って訪れるゲストがおり、逆に混雑してしまうという特徴があるんです」
ディズニーランドの混雑ぶりは誰もが知るところゆえに、いかに“空いている日”を見極めるかが、ゲストにとっても重要なのだろう。
「混雑緩和は、ディズニーランドの大きな課題。値上げの検討理由である、ディズニーシーのパーク拡張構想に関しても、上西社長は『混雑が緩和される予定です』と言及していました。しかし、パークを拡張しても、オープンから2~3年は、“拡張バブル”が起こるでしょうし、そのしわ寄せがほかのところに出てくると思うので、混雑緩和は難しいのでは。拡張エリアを目当てに訪れたゲストが、そこからあふれ、拡張エリアではないアトラクションに並び、結果的にどこも混むという。普段は5分程度しか待たない不人気のアトラクションに長蛇の列ができたり、ワゴンでチュロスやアイスを買うにも通常より長く待たなければならなくなったりすると思います」
中島氏は、01年にディズニーシーがオープンしたときも、同じような現象が起こっていたと語る。朝9時頃、シーに入場制限がかかり、ランドへ誘導されたゲストが続出し、「結果的にランドも激混みに。拡張してすぐ混雑が緩和されることはないと思います」という。