「小2娘の担任のことが大好きです」アラフィフ母さんの片思いに、プウ美ねえさんが“恋の処方箋”
家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
<今回のお悩み>
「毎日、担任の先生に会える娘が羨ましい」
小2娘の担任の先生のことが、大好きです♪ 大卒2年目で、陸上や筋トレをしてて、足が速くて、ルックスもいい♪ 明るくて、爽やか♪ 学校の行事が楽しみ♪
……で済めばいいけど、日に日に、毎日会える娘が羨ましい! どうにかしてお姿を見たい!会いたい! 気持ちが抑えられなくなるのが、いろんな意味でコワイです。「いいトシして……!」と言わずに、どうしたらいいか、教えてください(みみたんさん、48歳)
【プウ美ねえさんの回答】
なんと素敵なお悩みでしょう。きっとあなたは、その先生のことを思うたびにニコニコしたり、ウキウキしたりして周囲をも明るくしておられるのではないでしょうか。ポジティブなエネルギーを感じます。ラッキーなその出会いを、どうぞ満喫してください。
お若いかたならば「よく話しあい、性感染症に注意して、納得いくまで恋をお楽しみなさい」と応援しますが、あなたはもうお母さんなので同じようには言えません。まず、未来ある若者を傷つけないように。当然お嬢さんにも配慮を。気持ちを打ち明けるか、秘密の片思いを楽しむかは、ご自分でお決めなさい。オトナらしくかしこく、皆が幸せになるように気持ちと現実の折り合いをつけましょう。できたら、そのあふれる思いを、具体的な行動にうつしてごらんなさい。自分の気持ちを客観視できますよ。親衛隊を結成してもよいし、ポエムをかいたり薄い本を作るのもすてきです(後で見返したときにとても楽しい)。もちろん学校行事にそなえて、写真撮影の腕はみがいておきましょう。手作りのお菓子を差し入れたりするのも、昭和の乙女心が潤いそうですね。
【今月のエプロンメモ】
これからいう事はアドヴァイスではないので、すぐ忘れてくださいね。…おねえさんは、本気がみたい。あなたがお嬢さんと先生を養って、3人で新生活を築いたりしてほしい。もしくは袖にされてヤケになって、ふたたび逞しく立ち直ったりしてほしい。本気の恋がひとをどれだけ変えるか、そして誰でも変わってしまう権利と可能性があるということを、周囲に知らしめてほしい。他人に行儀の良さばかり求める社会は窮屈なものです。「法に触れないかぎりでハチャメチャになっていい」「そして、最後はなんとなく皆ゆるしあいたい」そんな寛容でしなやかな世の中がみたい。でも、もしおねえさんの身近にそんな大騒ぎを起こすひとがいたらウンザリです。さぁ、忘れてください。
熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『世界でヤろう!! おひとりホモ☆』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。
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