美容・健康
インタビュー
“肌の敵”とウワサのブルーライト、なぜニキビ治療に使われる!? 皮膚科医に真相を聞く!
2018/08/17 16:00
三宅氏によると、ブルーライトによるニキビ治療は、日本では10年以上前から行われているようだ。では、スマホやパソコンから発生するブルーライトと、ニキビ治療で使われるブルーライトは違うものなのだろうか。三宅氏いわく、“ブルーライト”という意味では、「まったく同じもの」だと言う。
「ただ、ニキビ治療で使われるブルーライトは医療用で、皮膚の深層部まで光を到達させることができます。同じブルーライトといえど、スマホやパソコンから発生するブルーライトは医療用とは違い微弱なので、たとえ顔にスマホやパソコンを当て続けたとしても、ニキビ治療はできません(笑)」
その医療用ブルーライトでは、ニキビにどのような効果が得られるのだろうか。三宅氏は、「ニキビのアクネ菌を殺菌する効果がある」と指摘する。
「ブルーライトを照射すると、ニキビ菌が生成しているポルフィリンという物質が反応して活性酸素を発生させるのですが、この活性酸素がニキビのアクネ菌を殺菌してくれます。さらに、当院が使うニキビ専用の光治療機器では、ブルーライトのほかにも赤色光と温熱作用の相乗効果でニキビを徹底的に治療し、過剰な皮脂分泌で繰り返しできるニキビや、しつこい赤みに絶大な効果があるんです」