コラム
【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~
「もし子どもが熱中症になったら」幼稚園へのエアコン設置要望は、なぜ通らないのか?
2018/08/07 17:15
エアコンのフル稼働により、かさんだ電気代は、父母会などの収益金からまかなえず、施設費や空調費という名目で追加徴収された幼稚園もあるという。施設費の目安は、夏と冬にそれぞれ5,000円前後だが、園によって費用のばらつきが多く、保護者からは不満の声も上がっている。
近隣地域からの園児の受け入れもしている大型幼稚園に息子を通わせている明子さん(仮名)は、「うちの子は午後2時までしか園にいないし、夏休みは家にいるのに、冷房代がかかるのが納得できないです。同じ園のママの中には、『うちの子が熱中症になったらどうしてくれるんですか』と言って、園バスの中にまでエアコンをよく効かせるように言った人もいるといいます。それだったら、自宅から水で濡らしたタオルを首に掛けたり、半ズボンで登園すればいいのに……って思います」
園にエアコンを設置する際は、家庭用ではなく企業用となるため、通常よりも費用がかさみ、維持費もかかる。保護者側からすると、「あって当たり前」のように感じているエアコンだが、そこには見えないコストが掛かっているようだ。その負担をもってしても、大事な我が子が快適な環境で過ごせるのなら、と考える保護者が増えれば、エアコンの教育環境への普及も進むのかもしれないが……。
(池守りぜね)
最終更新:2018/08/07 17:15