NEWS・加藤シゲアキ、小山慶一郎に「ギャラ増してくれよ!」と返答した無茶ぶりの内容
NEWS・小山慶一郎と加藤シゲアキがMCを務める『NEWSな2人』(TBS系)は、現代社会が抱えるさまざまな問題に切り込むバラエティー番組。8月3日深夜の回は、「LGBT問題の今」第4弾を放送した。
番組では、過去3回に渡り「LGBT問題」を取り上げてきたが、第1弾では渋谷区が同性カップルに結婚と相当する関係を認めた「パートナーシップ条例」を施行したことを放送。あれから、パートナーシップ制度を導入する自治体は、世田谷区、札幌市、大阪市、福岡市など全国で8つに増加。また、3年前からはレインボーマークが目印の「LGBT の専用トイレ」も大阪を始めとする全国で設置。2年前からは舞浜にある「ヒルトン東京ベイ」で、「ゲイのプールパーティー」が開催されるなどLGBT関連のイベントも増えてきている。
さらには、2020年度からお茶の水女子大学ではトランスジェンダー(体は男性で心は女性の人や、体は女性で心は男性の人)の学生の入学も可能になるなど、徐々に「LGBT」は認知されてきているように見える。
しかし、LGBTの支援に携わる弁護士の原島有史先生(37)は、「つい最近も国会議員が『同性カップルは子どもを産めない。生産性がないから税金を投入すべきではない』みたいに言ったり、反対する一部の人たちはいる」と話し、いまだ偏見は残っていることを主張。
街のLGBT当事者の声を聞くと、「LGBTという言葉が知れ渡っているくらいで、偏見はなくなっていない。LGBTのトイレができたけど、それはそれで入りにくい。入ったら、この人LGBTなんだ(ってわかる)」と、LGBTトイレが差別を助長することもあるとし、実際に大阪市ではLGBT当事者からの批判を受けて、トイレが廃止された。これに対して、加藤は「結果的に、こうやって議論を呼んだってことは良かったなって僕は思いますけど」と発言した。
話は、LGBT当事者でありながら、LGBTの怒りを買ってしまう例もあるという話題に。女性から男性になったトレンスジェンダーの井上健斗さん(32)は、「地方のLGBTコミュニティを作るために、農業事業をやってるんですよ。そのブランド米の名前が『オカマイ』だったんですよ。『オカマ』というのは蔑称だろうと炎上してしまって……」と告白。
加藤は「当事者がやっているのは、ありなのかなと思ったんですけど、そうでもない時代に……」と意見を述べる中、井上さんは「オカマじゃなくてオナベだろって。オナベマイにしろよみたいなことを言われて」と、炎上理由を明かした。
また、ブランド米の新しい名前が決まっていないことがわかると、小山が「加藤さん、考えてあげてよ」と無茶ぶり。加藤は「ギャラ増してくれよ!」と言いながら、「SNSの時代でもありますし、広くね。みんな違っていいじゃないかっていうところから、『違稲(イイね)』!」と返答。スタジオからは拍手が起こり、小山は「よく出たな。すぐに」と感心させられた様子だった。
ネット上では、「コヤシゲきっかけで、ジェンダー論興味持ちました」「LGBTを少しでも理解してくれる人が増えるきっかけの1つになるような情報を提供してほしいし、そういう番組になってるじゃないかな」「NHK以外でもこういう形で議論や認知の場として番組が設けられるのはありがたいね」と、番組の存在を頼もしく思う声が多く上がったのだった。