マスコミに聞いたKoki,の業界評――「北野井子の二の舞い」「母親があれこれ言ってきそう」
今年5月、女性誌「ELLE JAPON(エル・ジャポン)」7月号でいきなりカバーデビューしたKoki,。木村拓哉と工藤静香の次女とあって、表紙だけではなく9ページの特集も組まれるなど、その注目度は抜群だった。インスタグラムのフォロワー数は7月17日時点で100万人を突破している。
だが、最近その動きがぱったりやんでいる。一体どうしたのだろうか。
「これは、プロモート側が、あえてKoki,の露出を少なくして飢餓感をあおろうという狙いなのでしょう。さらに観測気球といいますか、世間の反応を見ながらCM出演だけに絞ったり、『東京ガールズコレクション』などに出演させてモデル1本に絞ったりと、方向性を考えているはず。また、水谷豊の娘・趣里のように地道に舞台経験を積んでから、テレビ女優として進出する可能性もある。つまり、彼女がどういう立ち位置で活動するのか、具体的に見えていないのが正直なところです」(業界関係者)
テレビ各局からオファーが殺到しているという報道も一部でみられたが……。
「まだ何も始まっていないのに、彼女に何を求めているのでしょうか(笑)。例えば、バラエティにしても親が親だけに、あけすけに家族のことは話せませんよね。というより、自分の事務所に在籍させている母親の工藤静香があれこれ言ってきそうで、躊躇している業界人もいる。もし出すのであれば、生ぬるいトークでも許されるような、『スペシャルゲスト』として優遇するしかないでしょう。もう1つの方向性は女優業ですが、これも『ネームバリュー』だけで出そうとしているのなら、かえって批判の的になりかねない」(同)
いずれにしても、Koki,への関心はマスコミ関係者の間で特に高いようだが、今後の展開については反面教師にするべき過去の事例があるという。
「ビートたけしの娘・北野井子(しょうこ)です。彼女もまた15歳のときに華々しくデビュー。1998年の6月ですからちょうど20年前のことになります。彼女の場合は歌手からの出発でしたが、当時は『大物2世』ともてはやされ、将来を嘱望されていました」(芸能ライター)
X JAPANのYOSHIKI提供の「Begin」で歌手デビューした北野。同曲は13万枚とヒットしたが、余勢を駆って同年10月にリリースした2ndシングル「薔薇と緑」が予想外の不振に終わり、翌年所属していたライジングプロダクションも退社。その後、アメリカに留学し、5年後、調理師の男性と結婚。妊娠6カ月であることも明らかになった。
「北野はどうして失敗したのか? それは極端なメディア規制にあった。音楽番組にはほとんど顔を出さず、Koki,と同じく飢餓感をあおった結果として、最初の曲は売れたものの、後が続かなかったのです」(業界関係者)
Koki,も、露出の少なさで関心を集めるという危うい戦略が取られているように見える。北野の二の舞いにならないことを祈るばかりだ。
(村上春虎)