ベネディクト・カンバーバッチ、新作ドラマのためのハゲ頭がナチュラルすぎる!
ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』での、クールな英国紳士といったルックスが定着しているベネディクト・カンバーバッチ。先月、暴漢に襲われている自転車の配達員を救ったことを報じられた時も、「正義感が強そうな、イメージそのもの」だと絶賛された。
実際の彼だが、真面目なだけではなく、ユーモアセンスのある楽しい男。2014年のアカデミー賞のレッドカーペットでは、記念撮影しているセレブたちの後方で“変顔をしながら両手を上げてジャンプする”フォトボムをして「おちゃめすぎる」「かわいすぎる」と話題に。
『SHERLOCK』の彼と、フォトボムする彼にギャップを感じる人も多かったが、実は彼、イメージチェンジの名手。役のイメージに合わせて体重を増やしたり減らしたり、髪の毛の色を大胆に変えたり、無精ヒゲを生やしたりと外見を変化させてきた。舞台役者である両親の血を引いている上、名門ハーロー校やマンチェスター大学、ロンドン音楽芸術学院で演劇を学んだ彼の演技力は抜群で、大きなイメチェンをしなくても演技力で役になりきれるのに、徹底してビジュアルを作り込むのだ。
そんなベネディクトが、2016年6月のEUからの脱退を問うイギリスの国民投票を描いた新作TVドラマ『Brexit』で、離脱の立役者になった実在の政治戦略家ドミニク・カミングス役にキャスティングされた。前髪の生え際が頭部中央まで後退し、丸顔で目がくりっとした「信楽焼の狸」を思わせる顔立ちのドミニクを、髪の量が多く、面長で、細めでクールな瞳をしている狐顔のベネディクトがどう演じるのか。熱い注目が集まった
7月16日、ロンドンで『Brexit』の撮影を行っている彼の姿がパパラッチされたのだが、この写真が世間を仰天させた。とてもナチュラルなハゲ頭になっていたからだ。
ドミニクを演じるにあたり、おそらく髪を剃るだろうと推測されおり、先月公開されたドラマの宣伝用写真では頭のてっぺんまで髪の毛が後退している姿を披露していた。しかし今回のパパラッチ写真で、頭部中央どころか、後方も中央部分を剃っていることが判明。また、サイドに残した髪の毛はさらさらなストレートにしており、髪の色を柔らかな栗色にすることで「柔らかそうな髪質」を演出。生え際部分も、ぽつぽつと髪を残しており「後退がどうにも止められない、切ない髪事情」を表現。まるで一昔前のウィリアム王子のような、ナチュラルな頭部なのだ。
また両端の髪をストレートに伸ばしているからか、丸顔にも見える。目は細いままだが、体形もドミニクに似るよう工夫し、実際そのように見えるから不思議だ。役作りに熱心なベネディクトのこと。きっと薄毛の人の心情も研究し、なにげないしぐさも演技の中に取り入れることだろう。
『ブラック・スキャンダル』(15)でのジョニー・デップや、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(08)のトム・クルーズら、これまでにも役のためにハゲ頭になった役者は多いが、ベネディクトほどナチュラルではなかった。どの角度から見ても自然なベネディクトの頭髪に、ネット上では「さすが」と舌を巻く者が続出している。
『Brexit』は、英公共テレビ局「チャンネル4」で放送される。話題になれば日本でも放送されそうだが、そのナチュラルな頭部を見ることはできるだろうか?