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案の定

綾野剛『パンク侍、斬られて候』、初登場5位で大コケ! 「今年の映画でワースト」の声も

2018/07/03 15:49
映画『パンク侍、斬られて候』公式サイトより

 石井岳龍監督・綾野剛主演の映画『パンク侍、斬られて候』が6月30日に公開された。北川景子・東出昌大・染谷将太ら豪華俳優陣が話題になったものの、全国週末興行成績(興行通信社/6月30日~7月1日)は初登場5位という結果に。ネット上でも「正直、今年見た映画の中でワースト」「シュールすぎて、どの層を狙ったのか謎」と不評の声が相次いでいる。

 ランキングでは29日公開の『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』が強さを見せてトップに。前週まで1位の『万引き家族』は1ランク下げたものの、依然堅調なヒットを記録している。『パンク侍、斬られて候』は322スクリーンという大規模公開で挑んだものの、ビッグタイトルの牙城を崩すことはできなかった。

「観客動員のためには『予告編』が重要な宣伝となりますが、同作の予告では時代劇とは思えないサイケデリックな映像が展開。群衆のダンスシーンや猿の大群が出撃するシーンなど、予告だけではストーリーが伝わりにくい内容となっていました。そのため、映画ファンからも『誰に向けた映画なのか、さっぱりわからん』『綾野さんも北川さんも宣伝がんばってたけど、予告の段階でつまらなそう』『予告を見ても、どういう話かさっぱり見えてこない』とケチがついています」(芸能ライター)

 スタート前からつまずいてしまった同作。公開が始まってみれば、100スクリーン以上少ない『それいけ! アンパンマン かがやけ! クルンといのちの星』にすら敗れている。

「監督を務めた石井は、『狂い咲きサンダーロード』や『蜜のあわれ』など、独特の映像美学が持ち味。そんな石井作品とあっても、今回は宣伝の失敗や不可思議な世界観がファンにそっぽを向かれてしまったようです。『石井節が炸裂してて面白い!』と評価の声もありましたが、ネット上には『もはや悪い夢を見ていたとしか思えない』『何を伝えたいのかわからないし、くだらないギャグを延々と見せられて、イヤになった』『物語が支離滅裂すぎて一体なにがしたかったのか』といった酷評が多く並びました」(同)

 同作は芥川賞作家・町田康の同名小説を原作に、熱狂的ファンの多い宮藤官九郎が脚本を書き起こしている。

「タイトルからもわかる異色の小説ですが、町田作品の中でも“傑作時代小説”との呼び声が高い作品。それだけに今回の映画化は大きな注目を集めていましたが、残念ながら原作ファンの期待値に届かなかったようで『小説の良さを残したいのはわかるけど、語りで展開する場面が多すぎてほんとしつこい!』『せっかくの町田康原作映画なのに、クドカンが滅茶苦茶にした感じ』『やっぱりこの作品は、小説で楽しむべきだね』と批判の声が上がっています」(同)

原作のファンからも落胆された同作。とはいえ、中には「ちゃんと理解するためにもう1回見に行こうかな」という声もあったので、リピーターが今後の興収の鍵を握っているかもしれない。

最終更新:2018/07/03 15:49
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