サイゾーウーマンコラムルポ「別れた夫にわが子を会わせる?」一目惚れしたのは“モラハラ男”だった コラム 【連載】別れた夫にわが子を会わせる? くまのプーさんみたいな彼に一目惚れ! 実は“モラハラ男”で出産後、シェルターへ避難 2018/06/27 15:00 DV別れた夫にわが子を会わせる? DVシェルターに入る気はなかった ――子どもと一緒に家を出て行く決定打になったきっかけがあったのでしょうか? 「役所に相談したら?」と助言してくれる友人がいて、実際、役所に相談に行ったんです。すると「あなたの旦那さんの振る舞いはDVに相当します。DVシェルターに入ってください」と言われました。「支援措置」※というのがありまして、それを利用させてもらいました。夫が住所を調べようとしても役所の方でブロックしたり、彼が接近してきたとき、警察にすぐに電話がつながるようになっていたりするんです。あと、親権を父親と記して離婚届を勝手に出しても受理しないように、取り計らってもくれるんです。 ※支援措置――正式にはDV等支援措置という。DVやストーカー行為を行う加害者が被害者の居所を探索することを防止し、被害者保護を図るための措置。いったん、この措置が取られると、DV加害者がDV被害者の住民票や戸籍を閲覧しようとしても、管轄の市区町村が制限して見られなくなる。被害を受けたという申し立てを行えば、ほぼ自動的に受理され、住所などがブロックされる。緊急性の高いDVでなければ本来、支援措置はとられないはずだが、現状はというと、しっかりとした調査もなしに、安易にDVと決めつけることが常態化している。これもそのケースにあたると筆者は考える。 ――子どもを連れて家を出た後、すぐにDVシェルターに入ったんですか? いえ。それどころか、DVシェルターには入る気がなかったんですよ。携帯を取り上げられたり、友達に会えなかったり、生活をすごく制限されると思ったし、生活保護の対象になるというようなことを言われて、それもすごく嫌だったんです。だったら関係修復したほうがいいかと思って、彼と何日か話し合いました。ところが彼、私の言うことを全然聞いてくれないんです。一緒にやっていくのは無理だと諦め、DVシェルターへ行く腹づもりができました。 ――子どもを連れて行かれたり、住所がブロックされたりして、彼はどう思ったんでしょうね? 最初は、すごく怒ったんじゃないですかね。でも、もうそのときは会えないようになっているので、怒りたければ怒ればっていう感じ(笑)。だけど今は、恨んでるというより、反省してるんじゃないですか。2回目ですからね。もう言い逃れができないですよ。 寺田さんは結婚して3年後に、関西某所にあるDVシェルターに身を寄せた。 (後編につづく) 前のページ123 最終更新:2018/06/28 17:20 Amazon わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち 結婚後にわかることも少なくない 関連記事 2人の息子を連れ去った夫を略取誘拐罪で刑事告訴! その後、子どもを取り戻して離婚相思相愛だったはずの夫との仲を義母に引き裂かれ、2人の息子を連れ去られた「俺は利用された」ナルシストの元夫は子どもへの愛情がなく、親子の縁は切れてしまった妊娠中にエリート夫の浮気現場に遭遇! 警察の前で「DV妻」呼ばわりされ……「父親は早く死んだらいい」ゴミ屋敷で3年間の家庭内別居の末、離婚した女性の壮絶体験 次の記事 『花のち晴れ』全話平均8.3%で脚本に批判 >