コラム
知られざる女子刑務所ライフ41

大地震が発生したら、ムショはどうなる? 元女囚が明かす、災害と“脱走”のこと

2018/06/24 16:00

 最近の大地震といえば東日本大震災ですね。まだ完全には復興してないようです。東北の女子刑務所は、福島市の福島刑務支所だけです。2005年に造られた、まあまあ新しい施設で、福島刑務所(男子のみ)の「支所」として隣接してます。

 ここには、子どもを2人殺して無期懲役の判決を受けた畠山鈴香が収容されていると聞いています。刑の確定が2009年だそうですから、震災も経験してるはずです。前も書きましたが、マスコミを騒がせた懲役は、ムショでは「芸能人」と呼ばれ、ほかの懲役とは別にされてます。トラブルがあったら、マスコミが黙っていないからです。結局は「事なかれ主義」ちゅうやつですね。

 ネットのうわさでは、鈴香は独居でなく工場に出ているようで、確かにその可能性は高いと思います。「芸能人」ではありますが、周囲に迷惑をかけていなければ工場に出してもらえるのだと思います。それと、なぜか「子殺し」と「夫殺し」は工場にいる気がします。

 たぶん独居にするかしないかも、所長の判断なんです。鈴香は元いじめられっ子だったそうで、獄中でもうまくなじめないでいるという話もありましたが、どうでしょうね。

■1日だけ脱走できたら?

 東日本大震災の発生時間は午後3時前ですから、みんな工場や浴室にいて、大騒ぎやったそうです。どこにいてもうれしくはないですが、入浴中はかないませんね。死ぬ時に「全裸」、私は、それだけは勘弁です。ま、それがイヤならムショに行くなちゅうことなんですけどね。

 福島の女子刑務所につとめる知り合いも、震災の時にアタマをよぎったのは、「脱走できるかな?」やったそうです。私も逃げられるものなら逃げたいですけど、あとが面倒です。いったん出て、何日かしたら帰ってきたらええのとちゃいますかね(笑)。

 もし懲役たちが震災で脱走できたら、家や男のところには戻らずに、近くの居酒屋で大量の酒を飲んでタバコを吸い、コンビニで大量のお菓子を万引きして帰ってくると思います。とにかく飲めるだけ飲んで、吸えるだけ吸って、食べるだけ食べて、残りの刑期をやりすごす「エサ」にできたらいいなあという発想ですね。

 別に災害ではなくても、年に1回くらいはムショでお酒を飲んだりタバコを吸ったりできる日があれば、懲役も息抜きできてケンカも減ると思いますが、いかがでしょうか?

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

※この連載が本になりました!
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最終更新:2018/06/24 16:00
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