圧倒的テレビ王者・日テレ、凋落の足音? 4%台『スッキリ』『ミヤネ』にテレ朝猛追
これまでお茶の間からの支持を得てきたテレビ王者・日本テレビが、他局に猛追されているという。まずは以下を見てほしい。これは5月14~20日まで1週間の、日テレ、テレビ朝日、TBSの関東地区の視聴率だ。ちなみに全日(帯、以下略)は6時~24時、プライムは19時~23時、ゴールデンは19時~22時となる。
日本テレビ(全日)7.4%(プライム)11.1%(ゴールデン)11.5%
テレビ朝日(全日)7.3% (プライム)9.7% (ゴールデン)9.2%
TBS (全日)6.2%(プライム)10.3%(ゴールデン)10.7%
まず「全日」だが、日テレはテレ朝にその差0.1%とほぼ並ばれている。さらにプライム、ゴールデンはTBSが好調で、いずれの時間帯も0.8%まで迫られているという状況なのだ。一時期は他を寄せ付けない圧倒的な存在感を示してきた日テレだが、一体何があったのだろうか。
まず全日低迷の背景としては、それまでこの時間帯を下支えしてきた『スッキリ』『ヒルナンデス!』『情報ライブ ミヤネ屋』の弱体化が挙げられるという。
「昨年10月、『スッキリ』に水ト麻美アナウンサーが加わったことで、その後1カ月は数字も好調でしたが、現在では、むしろ以前より調子が悪い。ちなみに6月13日の『スッキリ』は4.7%、このあとの『ヒルナンデス!』は4.4%、『ミヤネ屋』も4.4%。そのほかの曜日も分が悪い状況が続いています」(芸能ライター)
ではゴールデンはどうか。
「日曜日は『ザ!鉄腕!DASH!!』から『おしゃれイズム』まで鉄壁の強さを誇っていますが、ほかの曜日で強いのは『有吉ゼミ』『世界まる見え!テレビ特捜部』『人生が変わる1分間の深イイ話』の月曜ぐらいで、水曜日の『1周回って知らない話』や木曜日の『得する人損する人』なども1ケタは珍しくない。優位は変わりませんが、かといって強くもない」(業界関係者)
さらにはプライムも低調のようだ。
「週の後半へと弾みをつける役割でもある、水曜ドラマが2クール連続で1ケタ。広瀬すず主演の『anone』は平均6.1%に終わり、4月クールの吉高由里子主演『正義のセ』は9.8%。さらに、木曜夜の人気番組『ダウンタウンDX』も、近年は裏の『櫻井有吉 THE夜会』(TBS系)と一進一退の攻防を繰り広げています」(同)
日テレ好調を伝えるネットニュースがアップされるたび、コメント欄には「いや、ほかが弱いだけ」「他局で見るものがないから」といった消極的な視聴傾向を示す声が多く寄せられてきたが、いよいよそのネットユーザーの姿勢が数字という形で露呈し始めたと言えそうだ。
(村上春虎)