コラム
【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~
男性保育士は「娘の排せつ介助しないで」! 園へのクレームで孤立した“女の子ママの苦悩”
2018/06/19 17:00
都内の認証保育所で働いている保育士の幸子さん(仮名)は、職場に男性保育士がいることで息苦しさを感じている。
「今いる保育所は、ビルのワンフロアを利用した保育所なので、保育士の休憩スペースも狭いのです。男女別に着替えをするスペースがなく、男性保育士はトイレに行って着替えをしてもらっています。1人の男性保育士のために、ほかの女性保育士が気を使わなければならないのは面倒くさいですね」
女性が多いという点もまた、なかなか男性が保育の現場に進出しにくい原因と言える。それは、保育士資格取得のために入る、専門学校や大学・短大の場でも同様だという。
彼女の通っていた学校は男女共学だったため、少数ながらも男子学生も在籍していたが、「男子学生は、給与の安い保育士ではなく、体操教室の先生になったり、公務員試験を受けたりする人もいます。なのに、入学当初から保育士を志しているという男子生徒には、“なにかあるのではないか”と感じてしまっていた」と、幸子さんは言う。
「学校では、保育実習があったのですが、女児とやたらとスキンシップしている男子学生がいて、みんなで『もしかして、あいつやばいのでは……』とウワサになっていたこともあります。実際に保育園に就職をする男性保育士さんは、本当の子ども好きなのか、そうではないのか見極めが難しいですよね……」
そう、言いづらそうに語った幸子さん。男性は保育士を志望するだけでも、周囲からこうした視線を浴びることになってしまうようだ。