落書きされた「マイケル・ジャクソン」のプレートを娘パリスが掃除するも、父のものではない!?
全世界に衝撃を与えたマイケル・ジャクソンの死から、6月25日で9年。5年連続して「死後も稼ぐセレブ」ランキング首位に輝き、昨年度発表された1年間の収入は7500万ドル(約83億円)。増え続ける莫大な遺産はマイケルが亡くなる前に契約した“生前信託”で守られており、3人の子どもたちは21歳、30歳、35歳、40歳の4回に分けて相続することになっている。現在も、生活費、学費、小遣いなどとして年間800万ドル(約8億8,000万円)をもらっており、「世界一恵まれた遺児」とまで言われているのだ。
しかし、子どもたちにとってはいくらお金があっても、最愛の父親がいなければ“完璧な幸せ”ではない。マイケルの追悼式で「最高の父だった」と涙を流した長女パリスは、繊細な感性の持ち主で、「(父の死に)慣れることはあっても、心の傷が癒えることはない」と断言。「14歳の時に性的暴行を受けた」「ひどいネットいじめに遭った」と告白し、自殺未遂をして世間を大いに騒がせたものだった。
そんな彼女も、リハビリ治療施設付きの寄宿学校に入学してからは精神が安定。美しい外見を生かしてモデルの仕事を始めたり、女優に挑戦したり、半裸で生活するヒッピーな私生活をインスタグラムで世間にお披露目したりと、自由奔放なティーンライフを満喫している。しかし、高層ビルの屋上の縁を歩くなど、時折、自暴自棄な行動も見せており、「まだまだマイケルの死を乗り越えていない」と世間は同情。ジャクソン家はパリスの精神状態の悪化を懸念しているとも伝えられている。
そんな彼女が14日、父親の名前が記された「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」の落書きを必死に消している写真をインスタグラムに投稿した。
「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」は、米エンタテインメント業界で活躍した人の名を刻んだ星形プレートが道路に埋め込まれた、観光名所としても人気のスポット。プレートには5種類のマークがあり、「カメラ」は映画業界、「レコード」は音楽業界、「マイク」はラジオ業界など、活躍した分野が一目でわかるようになっている。
パリスが掃除している星形プレートをよく見ると、レコードではなくラジオの印が入っているもので、マイケルと同姓同名のイギリス人ラジオ司会者のもの。パリスはそれを知ったうえで「リスペクトを知らない人ってマジ最低。ラジオとレコードの印の違いくらいわかってるけど、名前は名前」と説明。Twitterでは、友人からこの落書きの存在を教えてもらったことや、「父を狙ったわけじゃないと思うけど、名前は名前だから」と掃除した意図を明かした。彼女としては、父と同じ名前のプレートに落書きをされたことが許せなったのだろう。
パリスはインスタグラムのストーリーで、先月開催された『Billboard Music Awards』にて、叔母ジャネットが同授賞式の最高栄誉であるアイコン・アワードを受賞したことを知らされず、授賞式にも招待されなかったことを暴露。ジャクソン家からのけ者にされているのではとファンを心配させた。しかし、今回のパリスの行動について米ゴシップサイト「TMZ」に突撃取材された伯父ティトは、「パリスのことを誇りに思う」とコメント。パリスはジャクソン家の立派な一員だとアピールしていた。
昨年発売された米カルチャー誌「ローリングストーン」では、「父を知る人はみんな、私の中に父がいる、似てるって言うの。鳥肌が立っちゃう」と、うれしそうに告白していたパリス。兄プリンスも「年齢と性別が違うだけで、パリスは父そのものだ」と発言しており、マイケルに一番似ているのはパリスだと認めている。そんなパリスは今でも常に「パパならどうするかな」と考えながら行動しているそうで、時間は流れても彼女の父親への愛は増す一方のようだ。