故ファラ・フォーセットの一人息子が、強盗および通り魔の容疑で逮捕される
初代チャーリーズ・エンジェルの一員で、ブロンドセクシー女優として世界中の男たちをとりこにしたファラ・フォーセット。この世を去り、もうすぐ9年となる。
不倫から始まった俳優ライアン・オニールとの間に息子レドモンドをもうけたが、未婚のまま破局。ライアンが白血病を発症した2001年に復縁し、ファラが献身的に看病したかいもあり、彼は見事寛解。しかし06年9月にはファラが肛門がんを発症。07年2月には克服したと喜んだものの、5月に再発した。亡くなる直前に放送されたファラの闘病ドキュメンタリーは、世間に衝撃を与えるとともに、彼女の勇気や献身的に付き添うライアンの姿が感動的だと話題になった。
しかし、一人息子のレドモンドは、母が必死で闘病している真っ最中の08年1月に麻薬(ヘロインとメタンフェタミン)所持で逮捕。同年6月に、3年間の保護観察処分を言い渡されたが、9月にライアンの自宅から薬物が出てきたとして父と一緒に再び御用に。さらにファラが亡くなる前月の09年5月、拘置所にいる知人に渡すために薬物を所持していたことで逮捕、刑務所送りになったため、母の死に目に会えず「親不孝者」だと叩かれた。
ファラの葬儀には参列が許可され、いくらなんでも改心するだろうと世間は期待していたが、11年には再びヘロイン所持で逮捕されている。15年には保護観察期間中の違反行為で禁錮3年の実刑判決を受けたが、1年ほどで出所。その後はおとなしくしているものとみられていた。
そんなレドモンドが今、再びメディアをにぎわせている。しかも、今度は薬物所持ではなく、殺人未遂容疑をかけられているというのだ。
米ニュース専門チャンネル「CNN」によると、レドモンドは5月8日にナイフでコンビニ店員を脅し、レジの売り上げ金を奪った容疑で逮捕された。さらには、ガラス瓶で男性に暴行(同2日)、コンビニにいた男性に暴行(3日)、ビーチにいた男性と道端にいた男性を立て続けに刺し(4日)、コーヒー店の店員に暴行を加えた(5日)男と容姿やタトゥーが一致するとして、殺人未遂、暴行容疑などで逮捕・起訴された。いずれも無差別に襲ったとみられている。米ニュースサイト「Radar Online」は、被害者の1人は頭部と胴体を複数回刺され重傷で、脳を損傷している可能性もあると報道。
コンビニ強盗をはたらいたレドモンドだが、ファラの遺産450万ドル(約5億円)を相続しており、遺産を運用して得られる1万9000ドル(約210万円)を毎月手にしている。遺産そのものは、リハビリ施設などレドモンドの健康に関することだけに使うよう遺産管理人に遺言されているため、ほぼ残っているとみられる。
レドモンドは、先月24日拘置所で「Radar Online」の取材を受け、「問題は薬物じゃない。生まれてからずっと受けてきた精神的トラウマが問題なんだ」「父親との対立もそうだし、家を追い出されたり、刑務所や精神科病棟に入れられたりしたこともトラウマ。(両親が有名人のせいで)オレは常に恥をかいてきたんだ」「頭の中で時限爆弾がチクタク鳴っているようなプレッシャーなんだ。オレは注目なんか浴びたいと願ったことなんてないのに」と言い、全ては両親の責任だと主張。「今、最悪なんだ。もう戻れない、二度と」「刑務所は嫌いだ。オレにとってよくない場所なんだ」「もう希望もなにもない」と、うなだれていたとも伝えられた。
レドモンドは二世芸能人として活動していた時期もあったが、現在は無職のようで、ファラはこの姿を見越して前述のような遺産手続きをしたのだろう。3人の異母兄姉が助けの手を差し伸べたものの、薬物依存からは抜け出せず。異母姉で女優のテータム・オニールは「このままだと近いうちに死ぬ」と涙まで流していたが、もう誰の気持ちも心配も、彼の心には届かないようだ。
レドモンドは今回の逮捕後に精神鑑定を受けたと報じられているが、かなり重い禁錮刑が科せられるとみられている。続報に注目したい。