『24時間テレビ』、今年は「トラブルなし」が致命的!? 日テレ内部で囁かれる“不安要素”
8月25日・26日放送の『24時間テレビ41 愛は地球を救う』(日本テレビ系)でのチャリティーマラソンのランナーは、ANZEN漫才のみやぞんが務めることが発表された。6月3日放送の『世界の果てまでイッテQ!』(同)で発表が行われ、番組視聴率は20.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大台に乗ったが、トラブル連発で注目を集めた昨年に比べて「今年は特に“ウリ”がない」と、関係者から不安の声も聞かれるという。
みやぞんの起用は、正式発表に先駆けて「東京スポーツ」にすっぱ抜かれている。『イッテQ』放送では、今回は例年のマラソンではなく、初のトライアスロン形式で行われることも明かされ話題となったが、多数メディアの“ランナー予想合戦”が繰り広げられた昨年に比べると、あっけない発表だと局内でもいわれているようだ。
「昨年は、放送当日に、ブルゾンちえみがランナーを務めることが発表するという、番組史上初の“試み”となりました。といっても、本来はサプライズの予定などなく、単純にランナーがまったく決まらず、発表するタイミングを失ってしまったというだけの話ですが」(日テレ関係者)
昨年は、放送を前にして「ランナーが決まらない」と一部マスコミが騒ぎ始めたのち、候補者の名前を挙げながらの“予想合戦”が各所で勃発。最終的に、同年ブレークの女性タレントでは代表格的な存在となっていたブルゾンが登場したことで、同番組は大きな盛り上がりを見せていた。
「この“予想合戦”によって、昨年の『24時間テレビ』は、なんと歴代2位という超高視聴率を獲得。ランナーに関しては、各社が勝手に宣伝記事を出してくれていたようなもので、その効果は計り知れなかったということでは。さらに大事だったのは一昨年、出演が決定していた高畑裕太が、強姦致傷容疑(不起訴)で逮捕されたこと。すでに制作されていたポスターなどの販促物はすべて作り直しで、番組内で放送されたスペシャルドラマにも高畑は出演していた。NEWS・小山慶一郎が代役を務め、なんとかドラマも完成したものの、“予想外”の出来事に制作陣は疲弊しきっていましたよ」(同)
しかし、今年は「東スポ」にも書かれたように「煽りを繰り返し、視聴率主義に走りすぎた」との自戒から、あまり荒波を立てることなく、スムーズな制作を心がけるようになっているそう。
「そのぶん、完成度は高まっても、数字には結びつかないだろうと見られています。チャリティー精神を優先させるという意味では、正しいことかも知れませんが」(同)
本放送までまだ2カ月以上だが、この時期からずっと注目を浴び続けていた昨年に比べて、盛り上がりに欠ける印象は否めない。今年の『24時間テレビ』は、果たしてどんな結果を残すのだろうか。