「ネタとして死」「出演激減」著作権騒動に陥ったブレーク芸人の悲しい“その後”
いま大人気のピン芸人・ひょっこりはんが、ネタで使用している楽曲「sonorously box」に、著作権侵害疑惑が浮上して物議を醸している。ひょっこりはんの所属する吉本興業が、抗議元へ楽曲の使用停止などを約束したことで、騒動は一応の決着を迎えたようだが、過去にも“著作権”絡みで問題になった芸人は少なくない。
「2007年頃から『ヌーブラヤッホー』のネタでブレークしたモエヤンは、ヌーブラのメーカーサイドからクレームを受けてネタを封印。その後『ノーブラヤッホー』というネタに変えたものの、浸透せずにメディアで見かける機会が激減しました。また、童謡『森のくまさん』の替え歌でブレークしたパーマ大佐は、同曲を改変したとして作詞者から“著作者人格権の侵害”で訴えられています。後に和解が成立したものの、パーマ大佐は『「森のくまさん」の替え歌ネタに関しては、ネタとして死にましたね』と振り返っていました」(芸能ライター)
しかし一方で、ネタに使用したことを感謝されるケースも多々あるようだ。
「バブルネタでブレークした平野ノラは、1980年代に大ヒットを記録した荻野目洋子の楽曲『ダンシング・ヒーロー』をたびたびネタに使用。昨年放送された特番で2人が共演した際、荻野目は『ノラさんがいなければ、若い世代は私のことを知らなかった。曲にも感謝しているし、曲を楽しんでくれた人たちにも感謝している』と、お礼の言葉を述べています」(同)
キャリアウーマンネタで大ブレークしたブルゾンちえみも同様だ。
「持ちネタで洋楽アーティスト、オースティン・マホーンの楽曲『ダーティ・ワーク』を使用しているブルゾン。昨年2月には、オースティン本人からTwitterを通じて“Thank you for the support!!!”(サポートしてくれてありがとう!)というメッセージが来たことを明かしました。さらに、オースティンとブルゾンは番組でも幾度となく共演を果たし、昨年末には『第68回 NHK紅白歌合戦』で共演するほど関係は親密になっているようです」(同)
“他人の著作物”を使う場合は、著作者へのリスペクトが大切。ひょっこりはんの騒動に対しては、「ひょっこりはんじゃなくて、ぬすっとはんだね」「芸人も吉本もクズだわ。最低」といった批判の声も続出したが、ひょっこりはんの今後はどうなるのだろうか。