「水を飲んだから体重が落ちなかった」エステでの怒涛のサウナ地獄、金をどぶに捨てた日
初夏の到来により、街行く人も心なしか浮かれているように見えるが、筆者の場合、心オドルというより、腹肉オドルといった様相を呈している。今年こそ、この自堕落ボディを脱却し、引き締まった腹を手に入れたい。ということで、今回も贅肉を揺らしながらの体当たり潜入に行ってきました。
潜入その1
エステサロンで「水をくれ……」と騒ぐはめに/恵比寿
【メニュー】全身スリミングコース100分
【クーポン価格】4,200円(83%OFF)
このクーポンを見つけたサイトは「ル●●」。そもそもかなり安くなっているのだが、同サイトのある登録条件を満たすと、「4,000円以上のクーポンなら1,000円OFFになる」というので購入してみた。100分のエステが4,200円どころか、3,200円にプライスダウンとは。くびれたウェストを手にするチャンスと、勇んでサロンへ向かった。
サロンは、恵比寿にあるオシャレなビルにあり、ドアを開けるとバブリーな匂いがプンプン。いつも“50円の魚のアラ”をチマチマ購入している筆者からすると、まさにそこは天国! いや、どんな勧誘されるのかと怖くなる。
まずは個室で、エステに使用するオイルを選ぶために、体質チェックを行う。なんでも、体質別のオイルを使って施術をすることで、体質改善をはかり、その人が本来持っている代謝や免疫力を向上させるという。その後、エステでは定番の“紙パン1枚での体重測定”“二の腕、腹、ふくらはぎなどの測定”が行われる。
こうして、いよいよ施術スタートかと思いきや、痩身コースはまずサウナからだという。ベッドに寝たまま、ラップに身をすっぽり包まれて放置とは……「おいおい、手技で100分マッサージするじゃないの!?」と、思わず心の中で毒づく。途中、水を要求すると、従業員は露骨に嫌な顔。とはいえ、カラダの水不足は熱中症を引き起こすだけでなく、体液ドロドロになると聞いたことがあるので、背に腹はかえられぬと、持ちこんだペットボトルの水を飲ませてもらった。
20分間の汗かきタイムの後、インド式オールハンドによる揉みほぐしに。固まってしまったセルライトや脂肪を丁寧にほぐし、美しいラインを造形していくといい、背中から足先、そして腹など、全身施術してもらったものの、いまひとつの手技だったことを告白しよう。とにかくオイルの使いすぎで、刺激が少ないのだ。同サロンはほかにも店舗があり、さらに数人の施術者がいるので、たまたま筆者を担当した人の手技がパッとしなかった、もしくは筆者との相性が悪かっただけなのかもしれないが、全体的にあんまり気持ちがいいものではなく、これに3,000円以上払ったことを後悔してしまった。
しかし、驚くのはこの直後。これで終了かと思いきや、まさかのサウナタイム再びである。正直、サウナはもうたくさんだったが、同サロンでは、体をとにかく温め、汗を出すことが推奨されているようなのだ。ガマの油か。こうして、また20分以上サウナに包まれ、途中で何度か水を飲ませてもらうも、汗が止まらず、頭はクラクラ状態。さらに、サウナ終了後、再び体重を測った際、「お水を飲まれたので体重は落ちませんでした」と言われて脱力した。「水分を抜いて、体重を落とすことだけが、ダイエットじゃないと思います」と反論しかけたが、グッと我慢する筆者……。その後、アフターティーとして、ハイビスカス入りのハーブティーを出してもらったが、筆者の顔色が相当悪かったのか、従業員がアタフタしだし、氷砂糖をくれたのだった。
これまでダイエット系エステに何度も潜入しているが、サウナのあるサロンでは、「とにかく、お水を飲んでください!」と言われるのが普通なのだ。にもかかわらず、なぜあんなに水を出すことを渋られたのか。謎は深まるばかりである。ちなみに、このサロンに行った翌日、朝から体が重たくなったことも付け加えておく。
クーポン満足度評価/★☆☆☆☆
リピーター思案評価/マイナス★3つ!
※本当に熱中症になるかと思った!