梅毒拡大、終息しない実情――感染症の治療中でも風俗に遊びにくる、大バカ野郎の男たち
犯罪行為だと自覚がない。これだから、梅毒患者が一向に減らず、年々今も急増中なのだ。Twitter上でも、風俗嬢の裏アカウント界隈では1年前に比べて尋常じゃないくらい、毎日全国どこかしらで、「梅毒疑惑のお客さんを帰した」という拡散が目立つ。
終息に向かう気配なし。
風俗は不衛生的な見方をされ、汚いなどまだまだ軽蔑したりする人も多い。だから、妻や彼女にはできないことを風俗嬢にならしてもいいだろうという発想を持つ人も多く、風俗嬢には人権がない状態だ。「好きな人にはうつせないから風俗で抜いてこよう」、これが現実。
それでも、自分の身は自分で守るために毎月なり定期的な性病検査をしている風俗嬢も多い。風俗嬢側が何度も何度も治療してもキリがないのは、間違いなく持ち込む男性側に問題がある。「風俗嬢に性病もらった、ムカつく」。その気持ちもわかるのだけれど、どうしてそうなるのか? それは、風俗に遊びにくる男性一人ひとりの意識が低いからに他ならない。
風俗嬢は確かに不特定多数とセックスするのが仕事。それをわかった上で遊びにきているはずなのに、その男性客が病気を持ち込むから、ほかの男性へとうつる。こちら側が何度検査し治療しても、相手が一向に治療しなければ、延々と感染し続ける。
自分が病気をもらいたくないなら性病検査をすればいいだけのことなのに、目の前の風俗嬢からもらったという事実しか受け入れない。性病のニュースが報じられれば、だいたい風俗で遊んでいる人たちからの流行みたいな書き方をされ、風俗が悪い扱いをされる。でも、一番不衛生でハイリスクなのは出会い系や素人同士でヤリまくっている男女だろう。出会い系掲示板などでの性欲発散や援助交際、クラブ帰りの行きずりセックスに合コンのお持ち帰り。
こういう遊びまくっている人たちは、男女ともに性病検査の発想がほぼない。なのに、風俗ばかりが温床のように扱われる。男性側も女性側も定期的に性病の検査をしていれば、こんなにも急速に感染拡大はしないのに。
誰かからうつされた腹いせに、ほかの誰かに報復目的でで感染させた、という悪質故意がなければ傷害罪にも問えない理不尽さ。しかも、人権がほぼない風俗という仕事で傷害罪なんてもっと難しい。ただでさえ、風俗でおこる犯罪は、ハイリスクを承知の上でやっているんだからと、「同情の余地ナシ」といった判決にもなりかねない。
ちんこの様子がおかしいよと指摘しても、「知りませんでした~」で済まされて終わり。こういう話をすると、特に一般女性から「嫌ならやらなきゃいい」という声も聞こえてきそうだ。そんな単純な話じゃないし、もし風俗がなくなったら一般女性への性犯罪も増加すると思う。風俗があることによって、性犯罪者にならずに済んでいる男性も存在する。簡単に「風俗なくせばいい」とか「働かなければいい」だけで片付けられる問題ではない。
理解してほしいとは言わない。ただ安易に差別や軽蔑をしないでほしい。私たち風俗嬢も同じ人間だってことを忘れないでほしい。
はしかやインフルエンザだけじゃない。自分の身と大切な人を守るために、男性も女性も感染する病気への意識をもっと強く持っていただきたいと切に願う。
汚いと思われがちな風俗へ、病気を持ち込むのも同じ人間だ。
*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
ブログ「続・おちぶれ続けるアラフォーでぶ女の赤字返済計画」
悩める男性のためのSEXレッスン「プライベートレッスン」