消えたアビーのタトゥー、親族だらけの現場……あなたが知らないドラマ『NCIS』の7つのトリビア
アメリカ海軍や海兵隊将兵が関わった犯罪を捜査する、海軍犯罪捜査局(NCIS)。彼らの活躍を描いた大人気ドラマ『NCIS~ネイビー犯罪捜査班(以下、NCIS)』は、日本でも高い人気を誇っている。アメリカでは5月にシーズン15の放送が終わったばかりだが、相変わらず安定した視聴率を維持。シーズン16の制作・放映も決まっており、2作あるスピンオフドラマ『NCIS:LA 〜極秘潜入捜査班』『NCIS:ニューオーリンズ』も好調。放送局の米「CBS」の社長は「『NCIS』は、これからも世界中で高い人気をキープし続けるだろう」と自信満々だ。
『NCIS』の最大の魅力は、なんといっても主役と製作総指揮者を務めるマーク・ハーモンが率いる個性的な登場人物たち。長寿ドラマの宿命ともいえる、キャストの入れ替わりはあるが、マークが演じるギブス捜査官は15年間健在で、ファンの心をがっちりつかんで離さない。シーズン15では、多くのファンを持つアビー役のポーリー・ペレットが惜しまれながら降板したが、アビーのファイナル・エピソード(第22話)はすさまじい展開で、見応え満点。脚本家チームが有能であることを改めて感じさせられた。
今回は、そんな世界中のドラマファンから愛される『NCIS』の7つのトリビアを紹介しよう。
1.本物のNCIS職員がカメオ出演
細部までしっかりと作られていることから、現役NCIS職員からも大人気の同作。実は本物の捜査官がカメオ出演しているエピソードがある。
シーズン3の第9話に登場したデヴィッド・ブラント捜査官は、1977年~2005年まで働いていた元捜査官。このエピソードは退官する1カ月前にオンエアされ、劇中でギブス捜査官から「引退するんだって?」と聞かれ、「レクリエーショナル(休養)部署への横滑りって感じだけどね」と返していた。
シーズン5の第4話に登場した、ギブス捜査官にコーヒーを勧める男性も、NCISの職員。トーマス・ベトロという名前で、撮影当時はなんとNCIS長官だった。また、本物の米海軍長官がカメオ出演したこともある。オバマ政権の09年5月から17年1月まで同職を務めたレイ・メイバスが、シーズン7第9話とシーズン12第8話にNCIS捜査官として登場。「さすが人気ドラマ!」だと大きな話題になった。
2.アビーのタトゥーが消えた!?
ツインテールとゴシック・ファッションがトレードマークの科学捜査分析官・アビーは、同作屈指の人気キャラ。16年、そんなアビーについてのスレッドが、米ネット掲示板「reddit」に立った。それは「アビーの首のタトゥーが消えてるんだけど!」というものだ。
スレッド主は「今、15年の『NCIS』を見てるんだけど、アビーの首のタトゥーがないんだよ。『Troll』(シーズン12第22話)ってエピソードで、サイバー犯罪班に所属している(特別捜査官の)ネッド・ドーニゲットが出てくる回なんだけど」「なんでタトゥーが消えちゃったの? 消えた説明とかあったっけ?」とビックリ。これに対して「最新のエピソードでは、ちゃんとあるけど」「メイクさんが描くのを忘れたのでは?」というレスがついていた。
アビーは首の左側に大きなクモの巣のタトゥーを入れており、それがトレードマークとなっている。しかし、シーズン14のプロモーションで米情報番組『extra』に出演したポーリーは、「手首のタトゥーは本物だけど、首のクモの巣は偽物なの。実際には彫っていないわ」と発言。米芸能サイト「USウィークリー」でも、「本物のタトゥーは20個ほどあるけど、首と背中のタトゥーはアビーを演じるための偽物」と明かしている。以前、「撮影のたびにフェイクタトゥーを決まった位置に入れるのは、結構大変。トラブルもある」と明かしていたポーリー。前述のスレッドを読んだファンは、「首が隠れる服を着ているシーンでは首のタトゥーシールを貼っておらず、うっかり首が映ってしまったのでは?」と推測していた。