「毎日シャンプー」でも9割の人に毛穴汚れ!? 現代人は「髪洗いすぎ」「潔癖」の真偽をプロに聞く!
洗髪は頻度だけでなく、質や時間帯なども重要であることがわかったが、女性の間では、髪や頭皮に良いとされている“ヘアケア用品”を用いて髪や頭皮のケアをしている人は多い。それらは髪の毛のプロの目にどう映るのだろうか。
例えば、主にシリコンでできており、手で洗うよりも楽なことから、一時期はやった“頭皮ブラシ(シャンプーブラシ)”について、齊藤氏はこう説明する。
「正直、電動のもの以外はオススメできません。というのも、自分の手で動かすと力が入りすぎて、知らない間に頭皮を傷つけている方が多いんです。電動なら均一に力が入るので、効果的に頭皮をケアできると思いますよ」
また、シャンプー前に使用する“頭皮クレンジング”は「最低でも週に1回はしてほしいケア」だという。理由としては、「頭皮の毛穴に蓄積されている“酸化した皮脂”は普通にシャンプーをするだけじゃもはや落ちません。ガスコンロにこびりついた油が簡単にはとれないのと同じこと。油(皮脂)には油(頭皮クレンジング)。これをやるだけで(マイクロスコープだと)毛根が奥まで見えるようになり、毛もうねらずキレイに生えてきます」と説明した。
頭皮クレンジングを選ぶポイントとしては、「界面活性剤が入っていない植物オイル系」。シャンプーと同じ界面活性剤が入っていると、頭皮の水分や皮脂を取りすぎて乾燥させてしまうからだそうだ。
さらに、じわじわと人気が高まっている“低温ドライヤー”については、「良いと思います」と明言。「髪は熱に弱く、熱い風を当て続けてしまうとたんぱく質が変性して、切れ毛などの原因になりますからね。低温ドライヤーは熱より風で乾かすので乾燥もしづらく、早く乾きます。早く乾くことは髪にも良いです」とのこと。
ちなみに、通常のドライヤーについているクールモード(冷たい風)でも良いとのことだが、乾くのに時間がかかるため、髪の長い人にはオススメしないそう。しかし、扇風機や自然乾燥については、「髪の表面だけ乾いて頭皮は乾いてないので、臭いやべたつきの原因になります」とのことなので、「夏は暑いしドライヤーなんて使わない」「自然乾燥の方がドライヤーより髪にいい」という人は、これを機に気をつけた方がよさそうだ。
髪の毛も頭皮も、千差万別。「絶対に毎日洗わなくてはいけない」わけでも、「昔と同じように5日に1回でいい」わけでもない。大事なことは、“自分の髪や頭皮についてよく知り、自分に合ったケアを正しい方法でする”こと。それはきっと、昔も今も変わらないはずだ。
(ヨコシマリンコ)