仮面ライダー俳優が覚醒剤で捕まったワケ——元女囚が考える、前科者の“セカンドキャリア”
覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
■ついにライダーがシャブで!
以前から、『仮面ライダー』シリーズの(元)スターたちは、チカンや借金トラブル、引きこもりなどネタ満載でしたが、ついに覚醒剤の使用で逮捕者が出ましたね。私が言うことでもないでしょうが、せっかくの男前が台無しです。
報道によりますと、逮捕されたのは『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』で「仮面ライダー歌舞鬼」を演じた松尾敏伸容疑者で、4月から5月上旬にかけて覚醒剤を使用した疑いで警視庁に逮捕されたそうです。
前にも書きましたが、盆暮れなどの連休は、シャブを使いたくなる人、多いんですよね。休みにキメセクしたい人や、連休に行くとこがなくて寂しくてつい使ってしまう人など理由はいろいろですが、そのせいでこの時期はシャブが値上がりします。
今回の使用の経緯はわかりませんが、『仮面ライダー』シリーズは、私の息子たちも大好きで、もちろん私も子どもたちが小さい頃はけっこうハマってました。特に『アギト』の要潤さんが好きでしたね。
■やっぱり若い人は苦労が足りないのかも
松尾容疑者の逮捕をめぐっては、共演したことのある俳優の遠野なぎこさんが「中途半端なイケメンでもチヤホヤされるんですよ、やっぱりライダーやってると」とか「女の子にすぐ手を出しちゃったり、女癖悪かったり、泣かしちゃったりとか、すごくいろいろあった」と「日刊スポーツ」(5月17日付)に暴露してましたね。
“中途半端なイケメン”て、ひどい言い方ですけどね(苦笑)。さらに遠野さんは、覚醒剤使用の逮捕についても「『まあまあ、ふーん、納得』って感じがした」そうですよ。この記事だけでなく、ネットやワイドショーなどでは「仮面ライダーの俳優、不祥事が多すぎ」とか「子どもたちの夢を壊すな!」とかの批判がすごくて驚きました。
確かにその通りなんですが、学生時代からモテモテで、モデルかなんかやって、パッとスターになって、その後は鳴かず飛ばずとなったら、どうしていいかわかりませんよね。悪いことだってしちゃいますよ。たぶん、下積みの経験とかないんでしょう。やっぱり若い時の苦労は買ってでもしろ、ちゅうのはホンマのことなんですね。最近の若い人は、苦労が足らないと思います。まあ私の場合は、しなくてもいい苦労が多すぎましたが(苦笑)。
あの杉良太郎さんも、デビューまでの2年間はカレー屋さんで奉公して、365日3食カレーだったそうですよ。そういう苦労があるから、70歳を過ぎてもスターでいられるのと違いますかね。