木下優樹菜こそ、「VERY」専属モデルにふさわしい――彼女が持つ「滝沢眞規子にないもの」とは?
夫はお笑い芸人・FUJIWARAのフジモンこと藤本敏史で、現在、2児の母でもある木下。5月4日放送の『another sky‐アナザースカイ‐』(日本テレビ系)に出演した木下は、思い出の地、ハワイを訪れた。木下は芸能生活を振り返り、人にあこがれられるモデルの仕事と、笑われるオバカキャラの両立に苦労したと告白。当時、モデルの仕事の出来に満足しておらず、「リベンジではないけど、もう一回絶対専属モデルをやりたい」と語っていた。
元ヤンキーを公言している木下と「VERY」では食い合わせが悪いと見る向きもあるかもしれないが、木下は今やオリコン主催の「好きなママタレントランキング」では2位に食い込むなど、ママタレとして圧倒的な存在感を見せている。インスタグラムのフォロワー数は450万人と、こちらも影響力は大だ。子どもの教育にも熱心で、オフィシャルブログにおいて、当時2歳の長女をインターナショナル・プリスクールに通わせていると公表。『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)では、お受験をさせたがっているフジモンに対して「なら、てめえが全部調べて全部やれ」と返したと明かしていたものの、もし長女がお受験をして成功した場合、木下は「VERY」でお受験を語る資格も得られることになる。
そして、木下の最大の強みは、結婚しても夫に求められ続けるエピソードが嫌味なくできることである。フジモンは、いろいろなバラエティ番組で、「優樹菜がキスを嫌がることを、優樹菜のお母さんに相談した」「自分はハグを毎日求めるのに、優樹菜からハグをしてくれることは稀」と訴えている。夫がイケメン俳優だった場合、ファンのことも考えなければいけないから、この手の発言は無理だし、フジモンが超売れっ子芸人だった場合も、「何でそんなに夫を下に見てるの?」と批判される可能性があるが、“フジモンなので”大丈夫なわけだ。それに、なんだかんだ言って、木下がフジモンを受け入れている様子がインスタグラムからわかるので、「仲良くてうらやましい」に着地できる。
それにタキマキさんは、超高収入の夫と専業主婦という「VERY」創刊時からの伝統を受け継ぐ、絶滅寸前の天然記念物。それに対し、木下夫妻は男女の役割にとらわれることなく2人で稼ぎ、結果家族全員で幸せになるという新種である。キャラがかぶらないので、かえってお互いを引き立て合えるのではないだろうか。
木下は「S Cawaii」(主婦の友社)のインタビューで、読者に対して「彼氏がブスだから、(自分に)優しく愛してくれるとかじゃないよ!」と言っていたが、まったくその通りで、稼がない上に、美人妻を大事にしない夫も世にはごまんといる。ママタレ最高峰「VERY」専属モデルという可能性を生む夫を得た木下、芸能人に欠かせない引きの強さを持っていると言えるだろう。
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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