『鉄腕!DASH!!』、山口達也の契約解除で「ロケ2カ月分がお蔵入り」!? 企画の硬直化深刻に
20年目の人気番組に黄信号だ。山口達也のジャニーズ事務所契約解除により、TOKIO4人での続行が発表された冠番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)だが、その放送内容に心配の声が上がっている。
「山口はリーダー・城島茂とコンビで頻繁に『DASH』に出演。その豊富な知識と技術はプロも舌を巻くほどで、DASH島の舟屋作りの現場指揮を執ったり、資材を運搬するための一級小型船舶の操縦士免許も取得。また別企画では海に潜り、長さ6メートル、重さ4キロの銛で魚を一突きし、石垣島のベテラン漁師に『完璧』と褒められていました。メンバーから“棟梁”と呼ばれるほど、カンナ削りもお手の物ですし、クギを使わずに2本の木材を1本に継ぎ合せる『継手』の技術もマスター。レンガの積み方の差異を見抜いたり、木を叩いただけで木材の状態も把握。さらにはハチの巣の欠陥を一目で見分けるなど、とにかく『DASH』には欠かせない人材でした」(芸能ライター)
狩猟、漁業、建築技術、生態系など全てを知り尽くした陸海空の神・山口が番組から去るとなれば、今後、多くの企画が硬直化、もしくは滞ることが目に見えている。昨年DASH島を襲った秋の台風で、島にある反射炉のアーチは崩落したままだ。また、「世界一美味いラーメン作れるか」の後継企画「俺たちのカレー作り」も先頃、発表されたばかりである。
「5月2日に行われた、メンバー4人による会見での席上で、城島が山口のことを『屋台骨』と評していましたが、それはまさしく、この番組における彼の立ち位置に対する見解と言っても、過言ではないでしょう」(業界関係者)
そんな、山口頼みの番組がまず速やかに解決しなければならないのが、これまで撮りためた企画の“代替案”を考えなければならないことだ。
「不祥事が明るみになる前の4月22日にオンエアされた『DASH島』は、2月下旬の作業を紹介していました。それから現在まで丸々2カ月ある。この間、山口が島をはじめ、『DASH海岸』や『出張!DASH村』など各コーナーに出ていたことは、今までの活躍から考えれば容易に想像できる。しかし、それらは残念ながらお蔵入りになる可能性が極めて高いのです」(同)
5月2日夜に放送された『TOKIOカケル』(フジテレビ系)は、山口の姿をカットして放送されたが、『DASH』ばかりはカットしたら番組がもたないだろう。
2011年、東日本大震災によってそれまでメイン企画だった「福島DASH村」が頓挫し、番組の命運が心配されたとき、彼らはそこで培った知識や経験を「DASH島」という新たな企画で生かし、見事に存続危機を脱した実績がある。
果たして残された4人はこれから、どのような物語を見せるのだろうか?
(村上春虎)