カニエ・ウエスト、ツイッター再開で「これにキャプションしろ」「注意散漫はビジョンの敵」と迷言の嵐
常人には理解できないカオスな言動でファンを困惑させ続けているカニエ・ウエスト(40)が、ツイッターを突如再開し、迷言を炸裂させている。ツイッターの創業者の一人ジャック・ドーシーは「お帰りなさい!」と喜び、妻のキム・カーダシアンはセレブ友達のクリッシー・テイゲンと一緒にネタにして大盛り上がりしているが、ファンは「何か深い意味があるに違いない」と、カニエの思考を必死に探っている。
カニエは音楽界、ファッション界において「人間のレベルを超え、神の領域に達した」とファンから崇拝されている。世間は「ナルシストで自己中な男」と見ており、意味不明なツイートは精神的に不安定だからだととらえているが、ファンは「フィルターを通さないカニエの本音。ダイレクトメッセージだ」と、ありがたがっている。
カニエは昨年5月に、2730万人のフォロワーがいたツイッターアカウントを突如削除した。2010年からツイッターを始め、12年10月にそれまでの投稿を全て削除し「すぐに戻る」とツイート、13年に6枚目のアルバム『Yeezus』をリリースする直前にも投稿を全削除するなど、これまでたびたびリセットはしていたが、アカウント自体を削除したのは初だったため、ファンは大きなショックを受けた。
カニエは、07年11月に最愛の母ドンダを脂肪吸引手術後の合併症で亡くして以降、精神状態が不安定になりやすくなっている。16年10月に妻のキムがパリで拳銃強盗被害に遭った直後も情緒不安定になり、翌11月のコンサートで「グーグルはお前たちに嘘をついた。フェイスブックも嘘をついた。ラジオもだ!」「俺は自分のキャリア、人生、公的評価を危険に晒しながら、この事実をお前たちに伝えているんだ。今、この瞬間はマトリックスなんだぜ、ブロウ。バイブが戻ってきたんだ!」と叫んだ後、間もなくしてメルトダウンし措置入院させられた。入院後、一時的な記憶障害に苦しめられたが、キムや子どもたち、カーダシアン家の人々や仲間たちの支えで回復。しかし、17年4月にキムがメキシコのビーチでセルライトがくっきりみえるビキニ写真をパパラッチされ、「俺のおかげでファッション・アイコンになった彼女のブランドを傷つけた」と激怒。ツイッターアカウントを削除したのはこの翌月だったため、この一件が原因だったのではないかと推測されていた。
なお、ツイッターと同時に、16年9月からやっていたインスタグラムのアカウントも削除された。SNSを通してカニエの思考に触れられなくなったファンは、打ちひしがれたものだった。
そんなカニエが先週末、突如ツイッターを再開。統一性のない、話題があちこちに飛ぶツイートを立て続けに投稿し、1年間の空白を感じさせないカオスなツイッター使いにファンは大感激。ネット上では「意味不明で支離滅裂だが、どことなく哲学的だ」と話題騒然となっているのだ。
カニエはまっさらな状態のツイッターに、Nikeの新作“ダッドスニーカー”M2K Teknoの報道記事をキャプチャした写真を投稿した。ツイッターの創業者の1人ジャック・ドーシーがこれにいち早く気づき「お帰りなさい!」とツイートをすると、これをリツイート。
その後、キムたち姉妹と不仲なケイトリン・ジェンナーの写真がプリントされた長袖Tシャツの写真を投稿し「セイント・パブロ・ツアーのオキニT」。くねりながらダンスを踊る少年の写真を投稿し「これにキャプションしてみろ」。
次に、義妹クロエ・カーダシアンの元夫ラマー・オドムを連れてMSGアリーナに登場した16年2月の写真を投稿し、「MSGでセイント・パブロした時のオキニ瞬間」「入院中のラマーが歩行訓練や発声訓練をしていた時、何度も見舞いに行ってアルバムを流したんだ。で、彼と一緒にアリーナを歩いたわけよ」とツイート。「『俺様のアルバムのおかげでラマーは奇跡的な回復を遂げた』とでも言いたいのか」と意地悪な声も上がったが、大半の人は「カニエとラマーとの熱い友情が感じられる」と、ほっこり。クロエが妊娠中に遠征先で浮気しまくっていたトリスタン・トンプソンに対する盛大なディスだと見る者も多かった。