サイゾーウーマンカルチャーインタビュー相撲女子語る「女人禁制の土俵騒動」 カルチャー インタビュー 「女人禁制」土俵騒動を“相撲女子”はどう見る? 「同調圧力に負けて変わらないで」と語るワケ 2018/04/09 19:30 インタビュー 「相撲のことをあまり知らない方々からすると、“行司さん=50~60代くらいの格式ばったすごい人”みたいな想像されるのかもしれませんが、実はそんなことないんです。行司さんは中学を卒業して15歳くらいから入るんですよ。今回は本場所ではなく巡業だったし、もしかしたら若い行司さんが練習するためにアナウンスしていたかもしれません。そんな若い子が、経験したことないであろう“人の生死が関わる状況”で冷静に対応しろって、絶対無理な話ですよね」 今回、行司の年齢などは明らかにされていないようだが、調べてみると確かに「場内放送は十両格・幕下格・三段目格から10名が担当に選ばれ、うち2名がペアで行う」とある。9つある行司の階級的には下から数えた方が早い行司がアナウンスを担当することになっているようだ。 続けて和田氏は「あのアナウンスに関しては、協会側も『不適切な対応だった』と認めて謝っています。それで終わりでいいんじゃないかって思うんです。いまだに相撲を叩き続けている人を見ると、『ただ相撲叩きしたいだけなのでは?』って思っちゃいます」と語る。 また、市長が運ばれた後、土俵に大量の塩を撒かれた件に関しても、ネットでは「女性が上がったから、穢れたっていうの?」「女性を侮辱している」などの意見が見られたが、和田氏は「それは誤解なんです」と旗幟を鮮明にした。 「普段から、土俵でケガ人や病人がでたときは、ああやって塩を撒く風習があるんですよ。命を懸けて戦うわけだから、できるだけ清めようという思いがあってのことなんです。普段から相撲を見ていたらわかるはずなのに、皆いかに相撲をろくに見ず批判だけしてるのかって……悲しくなりました。あの行為は決して女性軽視ではないんです」 相撲ファンとそうではない人が対立 昨年末、大相撲の横綱・日馬富士の暴行事件があってからというもの、相撲は連日叩かれているような印象を受ける。和田氏によると「多くの相撲ファンは、『相撲はダメだ』と言われ続けて、もう心がボロボロ」だと訴える。 「何か叩きたいものがあれば、同調圧力のようにして、みんなで一斉に叩くのが今のSNS社会なのかなって。相撲に限らず、そのことについてよく知らなくても、まともに“ファクトチェック(=事実かどうか確認すること)”をしないまま批判だけしている印象です。実は真実じゃないことが、あたかも真実であるかのように拡散されるんです。これって怖いですよね」 前のページ123次のページ Amazon スー女のみかた 相撲ってなんて面白い! 関連記事 小保方晴子、見た目激変の“復活劇”――不祥事対応の専門家が「名前を改めても」とダメ出し!「触られるのは嫌だ」と言う権利はある! “痴漢抑止バッジ”の効果と、その後吉本興業の新入社員「お前呼ばわり」で退職――悪いのはパワハラ上司? “豆腐メンタル”の新人?「宗教自体が悪いとは言い切れない」母親に信仰を強制された“二世信者”の苦悩なぜ女は「私はババア」と言いたがる? 自虐をせずにはいられない女たちの深いワケ