収入UP、知的&こなれを謳う「Domani」の俗念を浄化する堂本剛の詩的な語り
「Domani」(小学館)4月号によると、どうやら今年の春はスカートがキているらしいですよ。特集「この春はスカートをかっこよく!」、怒濤のスカート推しをしかと見届けましょ う!
「Domani的 大人のスカート33」では、「ポイントは長めゆったりめ!迷ったらボリュームのあるものを選べば間違いなし」という、おちびさんやぽっちゃりさんは、どうやっても着こなせないようなスカートのオンパレード(泣)。ほんとに「間違いなし」なのか、その選択。そして、「初めての『靴下×パンプス』これが正解」では、今年のトレンド「長めゆったり」スカートに「靴下×パンプス」という、さらに難易度を上げたコーディネートが。「そろそろいいんじゃない?若づくりにならず、イタ見えもせず。そういう女に私はなりたい」と宮沢賢治、いやいや「Domani」は、私たちの背中をドンッと押してくれます。若づくりでイタ見えって構図じゃなくて、トレンドに振り回されてイタ見え……というリスクはどうかな!?
アイテムのトレンドは「長めゆったり」スカート、そして、カラーのトレンドは、グリーンや赤。「知的&こなれてる!今こそ『グリーン』」「効かせる赤で、シンプルなのにいい女!」ですって。グリーンに赤効かせたらクリスマス一直線、イタ見えやむなしですよ! この春のおすすめスーツも紹介されておりましたので、そちらも少し見てみましょう。「スーツだってグレンチェックでこなれて」とのことで、「これぞ、“おじ見え”なセットアップはリラックスしたアイテム合わせがキモ」ですって。でも……おばさんが“おじ見え”意識したら、ヘタすると井脇ノブ子先生になっちゃう恐れあるからねっ!「アラフォーに必要なのは、髪を切る勇気。」も読めば、ノブ子の一丁上がり! 今月号はレベル高すぎでしょ!
<トピックス>
◎この春はスカートをかっこよく!
◎アラフォーに必要なのは、髪を切る勇気。
◎もしも会社が「来月から副業OK」になったら
副業収入が月1万円の衝撃
「Domani」Webアンケートでは、「もしも会社が副業OKになったら、あなたは副業しますか?」という質問に対し、回答者の89%がYESという、驚きの結果に。その目的は収入UP(52%)、夢の実現(36%)、リスク回避(4%)とのこと。半数以上の方の目的が、収入増ということに驚きました。今まで、お高いアイテムを次々紹介するわ、そのお高いアイテムを難なくゲットする「働くいい女」を前面に押し出すわ、と余裕を見せてきた「Domani」ですが、結局金か! 嘘でも「夢の実現」と答えて……(遠い目)。
そんな実情を知った後では、「“ユニクロ”をおしゃれに着る人、着られない人」なんて企画も、なんだか切羽詰まった企画に見えちゃいますね。それに、「時短」「時産」と、とにかく忙しいアピールの多い「Domani」なだけに、副業OKになったら、お金のためにまだまだ働くの……? マーケディングアナリスト・原田曜平さんの連載「後輩世代のトリセツ」にいつも登場する、ゆったりとした「後輩世代」が腰を抜かす働きマンぶりですよ。
「副業キャリアに気になるあれこれを聞いてみました!」では、実際に副業を行っている3人の女性が登場。間取りアドバイザー、ウエディングプランナー、創業支援のサポートという職種なのですが、えっと……連載「女 妻 母 働くいい女の『火曜14時』」に登場する、キラキラした肩書で私生活も仕事も充実しまくっていそうな人たちとは、こう、明らかに雰囲気が違うのですが……白黒で写真がぼやけてるせい? 編集部の方、ちょっと手抜きかな、これは!
それにしても、3人が副業で稼いでいる額を見ると、月に「多い時で1万円」の方がいれば、「年収の約1割」と答える方もいて、全然ピンとこないし「すっげえ!」ともならない感じ。月1万円ならメルカリで稼げそうだし! しかし、氷河期世代を挟んだ前後の世代なのに、バブル世代のように、よく働きよくお金を使いたい「Domani」読者には副業はちょうど良いのかもしれませんね。「お金」が足りないのではなくて、もっといい生活がしたい。お休みは、国内の良い宿かハワイに行きたい! そんな叫びが漏れでてきてますな。