Hey!Say!JUMP・知念侑李『坂道のアポロン』、8位発進も「傑作」「最高」と称賛の嵐
Hey!Say!JUMP・知念侑李が主演を務め、若手実力派の中川大志、小松菜奈らと共演してる映画『坂道のアポロン』が、3月10日に公開初日を迎えた。オープニング2日間の国内映画ランキング(興行通信社発表)では、8位という残念なスタートを切ってしまったものの、映画を見たネットユーザーからは高評価のコメントが相次いでいる。
同作は『月刊フラワーズ』(小学館)にて連載され、テレビアニメも放送された人気漫画(原作・小玉ユキ)の実写版。1966年の長崎が舞台になっている青春音楽ラブストーリーで、知念はピアノ、中川はドラムの練習を重ねて劇中で披露しているという。メインの3人以外には、真野恵里菜、山下容莉枝、中村梅雀、ディーン・フジオカ、ジャニーズJr.内ユニット・SixTONESの松村北斗が脇を固めた。
そんな『坂道のアポロン』は全国289スクリーンで公開となり、10~11日の2日間で6万5,000人を動員し、興行収入は8500万円で、第8位にランクイン。『映画ドラえもん のび太の宝島』(3日公開)が首位を獲得し、2位には吉永小百合主演の『北の桜守』(10日公開)が入り、ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』(2月16日公開)が3位に。ヒット中の新作や、根強い人気を誇る『ドラえもん』や吉永の作品が上位にズラリと並び、『坂道のアポロン』は8位の滑り出しとなった。
動員には恵まれなかったが、人気漫画『GANTZ』の作者で知られる漫画家・奥浩哉氏は「映画、坂道のアポロン、観てきました!面白かった!傑作だと思いました!こんな良い映画が興行苦戦してるなんておかしい。口コミでもっと沢山の人に観て欲しい。オススメです!」と絶賛しており、『坂道のアポロン』の公式Twitterはこの投稿をリツイートしていた。
「ネット上では、知念の演技について『ナレーションの棒読み感が気になった』との声も出ていますが、『棒読みは、役柄的にも淡々とした人だからそんなに気にならない』『「坂道のアポロン」めちゃくちゃ良かった。主演がジャニーズの人でちょっと舐めてたけど、最高だった』と、概ね好意的な感想が多く寄せられています。このほか、『原作を殺さずに映画の尺に閉じ込めてると感じた。セッションシーンは、映画化で一層パワーアップしている』『期待以上。イメージ通りの3人がスクリーンの中にいて、特に知念くんの薫さんが良かった。視線の使い方や泣く演技もうまい』と、役者陣や演出など総じてベタ褒めのレビューが多い印象です」(ジャニーズに詳しい記者)
知念といえば、ここ数年は映画の仕事が増えつつあり、『超高速!参勤交代』(14年)と『超高速!参勤交代 リターンズ』(16年)や、『金メダル男』(16年)ではウッチャンナンチャン・内村光良とW主演を果たした。昨年も嵐・大野智主演『忍びの国』とSexy Zone・中島健人主演映画『未成年だけどコドモじゃない』のメインキャストに名を連ね、ジャニーズJr.時代の『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』(04年)も含めて計7本の映画に出演している。Hey!Say!JUMPのエースといわれる山田涼介の出演映画本数は計5本のため、知念はグループ内でトップに立っている状況だ。
「W主演作の『金メダル男』は全国210スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員8万3,682人、興収は1億579万800円という結果。『坂道のアポロン』よりもスクリーン数は少なかったにもかかわらず、出だしは『金メダル男』の方が上回っていますね。一方、Hey!Say!JUMPメンバーの出演映画を振り返ると、山田主演で昨年9月公開の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、全国343スクリーンの上映で初登場首位を獲得。公開後2日間で約16万8,000人を動員し、興収は約2億1000万円でした。12月公開の『鋼の錬金術師』は邦画最大規模の全国342館(441スクリーン)で上映され、土日の2日間で動員19万1,200人、興収2億6400万円を記録。また、伊野尾慧が映画初出演にして初主演を務めた『ピーチガール』(昨年5月公開)は全国301スクリーンの上映で、12万人を動員、興収は1億4300万円です。これらに比べ、知念の『金メダル男』や『坂道のアポロン』は数字的には“ヒット”といえない出だしとなりました」(同)
知念のファンも公開2日後の成績に対し、「アポロン8位……1位にしてあげたかった。悔しい」「もっと評価されるべき映画なのに……ファンの力のなさが不甲斐ない」と、嘆いている。
「『坂道のアポロン』は作品への評価は高いため、劇中に出てくるジャズ音楽に魅了された人がリピーターになり、興行収入も伸びていくと考えられます。青春ストーリーや若い世代に人気の3人がメインですから、春休みに学生たちが押し寄せる可能性もあるでしょう。3月17日に公開される広瀬すず主演映画『ちはやふる』シリーズの完結編『ちはやふる -結び-』とともに、相乗効果で動員が増えることに期待したいですね」(同)
また、『坂道のアポロン』に関しては、撮影中の昨年5月14日、ロケ地の長崎・佐世保にて海上タクシーでの事故が発生。メインキャスト3名やスタッフが乗船しており、知念らに怪我はなかったとはいえ、スタッフ2名が肋骨の骨折などを負ってしまった。不運な事故を乗り越えて撮影に励んでいただけに、動員数の増加によって彼らの努力が報われてほしいものだ。