カルチャー
『アラフォーの傷跡』著者・亀山早苗さんインタビュー
“アラフォー独身女性”は、なぜ生きづらいのか? アラフィフの亀山早苗さんに聞く
2018/03/09 15:00
15人の女性たちは、見えない将来に不安を感じている。そんな彼女たちに亀山さんは「40過ぎなんてまだ若いんだから」と声をかけるが、一様に「そんなことない」「もう40代」といったリアクションが返ってきた。ネガティブなようにも聞こえるが、たしかにアラフォーとなれば若くはない。けれど同時に「成熟していない」という実感もある。
「成熟なんて、一生できないんじゃないかな(笑)。私も50歳を過ぎて、そう感じるようになりました。だから私より年長の人からすれば『アラフィフなんてまだまだ若い』『いろんなことができる』と思うのでしょう。いくつになっても目の前にはいろんな波が来ますから、“いまだ!”と思ったら、年齢を足かせにせず、とりあえず乗ってみたほうがいいですよ。そのほうが、これからの人生楽しいはず。すごい成功や、うらやまれる生活じゃなくてもいいじゃないですか。アラフォーは、自分がその気になれば、まだまだ変われる年代だと思います」
それぞれのインタビュー記事がネット上で掲載されてから本の刊行までは時間があったため、亀山さんは再び彼女たちに連絡して“その後”について聞き、本書に収録した。その中には、“波に乗った”女性もいた。鮮やかな転身ではなくとも、一歩を踏み出した彼女らにはきっとこの先、ワクワクできることが待っているに違いない。
(三浦ゆえ)
最終更新:2018/03/09 23:49