「宮沢りえよ、なんで森田剛なんだ」再婚がウワサされる、りえへのビートたけしの思いがアツい!
ビートたけしが、ここ10年の間に巷を騒がせた女性たちをメッタ斬りにしているエッセイ集『ビートたけしのオンナ論』(小社刊)が発売された。同書では、有名女優や女性政治家たちをお馴染みのたけし節で批評するほか、自身の身近にいた女性タレントたちへのエールとも苦言とも取れる言葉も収められている。中でも、小さい頃から知っているという宮沢りえに対する思いはアツい。以下に同書「女優というオンナ」のパートから、一部を抜粋して掲載する。
宮沢りえ、幸せになってほしいのに
個人的に小さいころから知ってる宮沢りえちゃんのことは気になる。最近は仕事の面ではすごくよくて、女優としての宮沢りえができ上がりつつある。天海祐希が降板した舞台(『おのれナポレオン』2013年)に急きょ出たことがあったろ。1日くらいでセリフを全部覚えたんだからすごいよ。
映画『紙の月』(2014年公開)もよかった。アイドルから見事に役者に成長した。もう昔の宮沢りえじゃない。なかなか、あそこまではなれないよ。かなり努力したんだろう。昔のハリウッドなんか、女優は容姿じゃなくて演技がうまいか下手かで判断されてたけど、いまの日本は演技がうまけりゃブスだし、かわいいと下手(笑)。そんな時代が続いてるから、りえちゃんみたいなのが出てくれば、少しは日本の女優界もよくなるんじゃないのかな。
亡くなったりえママ秘話
2014年におっかさん(宮沢光子さん)が亡くなったけど、その前にちゃんと母離れして、きちんと役者の仕事に取り組んだんだろうな。りえちゃんのおっかさんって、りえちゃんが生まれたら、親戚に預けて外国に行っちゃって、でもりえちゃんがかわいいって噂を聞いたらすぐに引き取りに来たんだよね。で、CMで儲けた。2人で住んで、りえちゃんを徹底的に洗脳したんだよね。代償も大きかったけど、売れたのはりえママのおかげではある。りえちゃんにいろんな人を紹介したのもママだから。篠山紀信とか勘九郎(故・中村勘九郎さん)、オイラ。それに貴花田(貴乃花親方)だって、もとはといえばママが紹介したんだから。りえちゃんと貴花田との婚約が破談になったのは、りえママも一緒に二子山部屋(現貴乃花部屋)に入ろうとしたから。「なんで親が一緒に来るんだ」って大問題になったんだ。もうちょっと早く自立させてればなぁ。おっかさん、娘と離れたくなかったんだろうけど、手放す時期を間違えたかな。いまのりえちゃんが不幸とは思わないし、立派な女優になったけど、もっと大きくなれた気がする。
CMの関係者なんかに聞くと、りえママはやっぱり、カネの面とかすごくうるさかったって。ミスなんかしようものならメチャクチャ怒るけど、そんなときはりえちゃんが裏で「お母さんがゴメンね」って謝りまくる。そういうのがあったから、「次も宮沢りえで撮ろう」と思ったんだって。りえママにはいい面と悪い面があって、プラスマイナスするといい面が少し上回ったのかな?
だけどさ、りえちゃんがもしかわいくなかったら、どうしてたんだろうな。単なる貧乏な子どもだよ。一切、陽の目を見ずに終わってた人生だったかもしれない。あの母娘のギャップはおもしろいよね。あんなかわいい子がこんなオバサンから生まれてくるっていう(笑)。