「魔法の痩せ粉」「トクホの正体」難消化性デキストリンのナゾを医師がてってい解説!!
――ただ、「トクホ飲料を飲んで激ヤセをした」という話をあまり聞いたことがありません。なぜ難消化性デキストリンを購入して、それを飲み物などに入れた場合は痩せるのかと、疑問が募ります。
稲見 個人的な予測の範囲でお答えしますが、「より一層続けやすい方」に軍配が上がったのではないでしょうか。トクホ飲料はお茶やコーラとして販売されていますが、毎日飲み続けるのは根気が必要です。コーヒーや紅茶だって飲みたい、そもそもコーラはあまり飲まない、そんな人も少なくないはず。一方、自分で購入した難消化性デキストリンは食事や飲み物に混ぜて摂取するだけ。味も変わらず普段の食生活を変える必要もない、この持続可能さが成功の秘訣のように思います。
――ダイエットにおける難消化性デキストリンの「効果的な摂り方」や「NGな摂り方」などございましたら、お教えいただけますでしょうか。
稲見 基本的に毎日続けることをお勧めします。1日にどれだけ摂取しても構わない、といわれていますが、1回5~10グラムの摂取が推奨されています。また、難消化性デキストリンは脂肪や糖の吸収を「遅らせる」ことによりダイエット効果を生むわけで、決して魔法の粉ではありません。暴飲暴食を避け栄養バランスの取れた食生活を送ることは言うまでもなく大事です。
ちまたにあふれるダイエット方法の中で、難消化性デキストリンダイエットは医学的なエビデンスもあり非常に効果的な方法だと思います。実際、僕自身も試してみたいと考えています。ただしダイエットの基本はあくまで「食べすぎるな、体を動かせ」ではないでしょうか。難消化性デキストリンを飲んでいれば何を食べても大丈夫、というのはあまり感心しません。食べる量は慎ましく体はしなやか、そんな生き方を目指したいですね。
稲見文彦(いなみ・ふみひこ)
男性専門の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」総院長。大手美容形成外科で10年以上、多数の研修医や新人看護師の育成に携わる。丁寧な指導と朗らかな人柄には定 評があり、技術力に信頼を寄せるスタッフから、自身の施術の執刀を希望する声も多い。美容医療のみならず、医療の基本は「優しさ」と「患者様の言葉に耳を傾けること」を理念とし、患者様の悩みや希望を真摯に受け止め、一人ひとりにとって最善の治療法を提案している。
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