おしり大好きアメリカ人、アダム・リッポンの華麗な演技よりジューシーなおしりに「完璧!」「偽尻!?」と大興奮
ゲイであると公表して五輪に参加している初めての選手として、平昌五輪開会前から何かと注目を集めている米フィギュアスケート男子代表のアダム・リッポン(28)に偽尻疑惑が浮上した。「ヒップパッドをあてがい、キュッと上がったボリューミーなおしりを演出しているに違いない」と疑う声がネット上で続出している。実はこの疑惑は繰り返し浮上しており、昨年末に本人がきっぱりと否定ツイートを投稿。16日から始まる男子シングルショートの前に、米メディアがこのツイートを再び紹介し、興奮するネット民たちを落ち着かせようと異例の沈静化対応をとる騒ぎとなっている。
アダムは2015年10月に、米スケート雑誌でカミングアウトした。きっかけは、14年のソチ五輪直前にロシアで「反同性愛法」が制定されたことから巻き起こった同性愛者の人権問題だったという。アダムは「スポーツの世界では血のにじむような努力をしたアスリートが尊敬される。ゲイかストレートかバイかなどは評価の対象ではない」とインタビューで主張し、現役で活躍するトップ選手のこの告白は、勇気あるものだと称賛を集めた。
アダムは、ソチ五輪への出場は逃している。同じく出場できなかった親友の長洲未来と一緒に、ハンバーガーチェーン「In-N-Out」でテイクアウトしたジャンクフードを、彼女の家の屋根の上によじ登って、2人でやけ食いした苦い思い出も明かしていた。今回の平昌五輪では、その長洲未来と一緒に代表選手になれて、喜びもひとしおだろう。だがカミングアウトによって、開会前からフィギュアスケートとは関係のない話題で彼は注目を集めているのだ。
アダムは、1月に米大手紙「USAトゥデイ」でペンス副大統領が米代表団のトップに就任したことについて、過去の副大統領の発言を引用し「“ゲイは病気”だと考えるような人には会わない」と発言。彼と同じくカミングアウトして冬の五輪に参加しているフリースタイルスキー男子のガス・ケンワージー選手も、副大統領を「LGBTを攻撃した人間は代表団の団長にふさわしくない」だと批判し、「五輪はゲイフレンドリーだけど、トランプ政権はゲイに対してアンフレンドリー」だとしていた。
その後も、ペンス副大統領から面会を求められたがアダムが断ったと報じられたり、副大統領がツイッターでアダムに対して「応援している。フェイク・ニュースに惑わされないように」と呼びかけるなど、政治と人権問題に関わる話題ばかりが注目を集めた。
だが、平昌五輪開幕当日にフィギュアスケート団体戦が始まると、世間は「政治的な話はもうやめよう」「スポーツと政治を混ぜてはいけない」という流れになっていく。純粋な応援ムードになっていったのだが、12日、団体の男子フリーの試合を見ていた多くのアメリカ人が、アダムのおしりに釘付けに。ネット上は「むっちりしすぎてる!」「ボリューム満点!」だと大騒ぎになり、ヒップパッドによる偽尻疑惑が浮上。おしり好きなアメリカ人ならではのお祭り騒ぎに陥ってしまったのだ。